プログラミングの学習は挫折率が高いと言われています。
挫折してしまう人は、プログラミングの勉強をしていて、苦手だと感じたり、向いていないと感じている人が多いです。
つまり、プログラミングに苦手意識を持っている人、プログラミングは自分に向いていないと思う人は挫折しそうな人達です。
今回は、まずその人たちの特徴を解説します。
そして、その特徴を理解した上で、挫折してしまうプロセスを解説します。
挫折してしまう根本的な原因を理解してもらい、挫折しないための対策や克服法を知って頂きたいです。
- 自分はプログラミングに向いていないと感じる人の特徴
- プログラミングに苦手意識がある人の特徴
- プログラミングの学習に挫折しそうな人の特徴
- プログラミング学習を挫折するまでの流れと挫折の原因
- プログラミング学習の苦手・挫折克服のポイント
本題に入る前に知って頂きたいことは、プログラミングの基礎はほとんどの人が習得が可能です。挫折してしまう人は単に勉強法が間違っていたりすることが多いので、挫折しそうだと悩んでいる人は是非最後まで読んで頂き、諦めずにプログラミングの学習を継続できるようになって頂けたらと思います。
自分はプログラミングが向いてない・苦手と感じる人の特徴

勉強慣れしていない
当然のことですが、プログラミングスキルを修得するためには継続的に勉強をする必要があります。継続的に勉強をできない人にはプログラミングの学習は辛いと感じる可能性があります。
勉強慣れしていない人が「プログラミングってなんだかおもしろそうだな~」と思い、勉強を始めてみたものの、毎日継続して勉強ができなかったり、知識が定着しているか判断できず、自分には向いていないのかもしれないと感じることもあると思います。
プログラミングの基礎を修得するためには、知識0からの場合、300時間以上の勉強が必要です。
毎日2時間の勉強をした場合、5ヵ月間の勉強期間が必要です。
土日に長く勉強時間を確保すれば5ヵ月よりは短い期間での習得が可能ですが、学校の勉強以外で自主的に勉強をしたことがない人にとって、300時間はなかなかのボリュームがあると思います。
「300時間の勉強って長いなぁ…覚えることが多そうだなぁ…」と思われた方に知って頂きたいことがあります。勉強というと色々なことを暗記しないといけないと思うかもしれませんが、プログラミングの勉強において暗記は重要ではありません。もちろん基本的なことは覚える必要はあるのですが、プログラミングの勉強で一番大事なことはソースコードを多く書くことです。
とにかく練習をすることが大事なので、読書をして知識を暗記するということはあまり重要ではありません。
頭で覚えることも大事なのですが、指を動かして身体で覚えることも大事なのがプログラミングの勉強です。
プログラムの動きのイメージが湧かない
プログラミングはある結果をコンピュータに出力してもらうために、ソースコードを書き連ねていきます。ソースコードを実行すると、コンピュータが処理をするので、その内容は分かりません。
パソコンを真っ二つにして、パソコンの中を覗いても分かりません。
この目に見えないことというのは、人にとって理解することが難しいです。
ITに関する物事は基本的に目に見えにくいです。
そのため、プログラミングの勉強を始めたばかりの人は、プログラムの動きのイメージが湧かない人が多いです。
プログラムの動きのイメージが湧かないため、期待している出力結果と実際の出力結果が違ったり、期待している出力結果の求め方が分からないことが発生します。
それが発生すると、「何で分からないんだろう…自分に向いていないのかな…」と思うことに繋がります。
しかし、最初は誰でも分からないものですし、そもそも人間は目に見えないものに対して理解力は低下するので、もし分からないことがあっても、あまり悩まないことが大事です。
ただし、目に見えないものについては注意が必要な場合があります。人間は目に見えないものを頭の中でイメージをすると誤解が生じたり、他者との認識のズレが発生することがあるため注意が必要です。
例えば、プログラミングであるものを3人で開発しようとした時に、完成品のサンプル図などを用意せずに口答のみで、役割分担をした場合、各々のイメージが異なっていたことが原因で全く別の物が出来上がってしまいます。
ここからは、目に見えない物の理解はややこしく、理解しにくいことを体感して頂こうと思います。
目に見えない物の理解がややこしいことが分かる例をいくつか紹介します。
お題を出すので、考えてみて下さい。
お題1:次の車の種類を当ててください。
「4WD(四輪駆動)、MT(ミッション)、赤色のボディー、2人乗り、8気筒エンジン」
答え:軽トラ

「いやいや、どう考えてもスポーツカーだろう」と思うかもしれませんが、先ほどの条件は外見が軽トラの自動車でも満たすことが出来ます。この記事が設定した答えは赤い軽トラです。
人によって、捉え方が全然違うということが分かる問題でした。
目に見えない物の理解はややこしいことが分かったと思います。
スポーツカー

もう1つ例を紹介します。
お題:2次のことを想像してください。
「丸い円、円全体は水色、円の中心に赤い点、円の右側に黄色の点、円の上側に黒い点、円の左側に茶色の点、円の下側に緑の点」


正解の図を見て頂くと、簡単な図であることがわかります。しかし、頭の中だけで考えると脳が疲れる感じがしませんでしたか?
目に見えないものを理解することに人間は慣れていないことが分かります。
また、このように目に見えない物は、人それぞれの想像によって微妙に違いが生まれてしまいます。
これも目に見えない物のややこしさです。
もし、認識を統一する必要がある場面が発生した場合は、目に見えるようにすることが大事です。
分からないとすぐにイライラしてしまう
プログラミングをしていると分からないことやエラーが必ず発生します。解決できないことがある時にすぐにイライラしてしまう人は、イライラする回数が多いので、それがストレスとして蓄積されます。ストレスが蓄積され、限界を迎えると挫折してしまいます。
自分で解決できない状態が長い場合は、問題を解決するための調べ方が悪かったり、自分一人で考え込んでしまっているかもしれません。
分からないことが発生することは当然のことなので、イライラしてしまう場合、改善することをおすすめします。
分からない時の調べ方を知らない
分からないことが発生した場合、基本的にネットで検索をすると思いますが、その時に解決策に辿り着くことが出来ない場合、分からないことを解決することができません。
これは良い調べ方を知らない可能性があります。
例えば、ネットで検索する方法の1つに、完全一致検索というものがありますが、やり方をご存じでしょうか?
完全一致検索は次のように書きます。
“調べたい単語”
調べたい単語を”(ダブルクォーテーション)で囲みます。
こうすることによって””に囲われた単語が必ず入っているものを検索することができます。
これは1つの例ですが、検索の手段を複数持っておくと求めている答えに近づくことが出来ます。
自力で解決しようとして長時間考え込む
分からないことがあると、自力で解決しようとして何時間も考え込む人がいます。
このような人は、新しいことを勉強することができず、時間だけが失われていきます。
すごく時間がもったいないので、ちょっと無理そうだと感じたら、ネットで構わないので誰かに質問しましょう。
分からないことを質問できる場所が、ネットにはあります。
もし自力で解決できなくても、自分はプログラミングが向いていないと思わないでください。分からないことが発生し、自力で解決できないことは当然のことです。
最初から、全て自力で解決できる人は一握りの天才だけですので、心配いりません。
プログラミング学習の挫折までの流れ
ここでは、プログラミングの勉強の挫折までの流れを確認します。
挫折の原因を理解することで、原因を回避し、挫折を回避することができます。
勉強とは理解の繰り返しです。例えば100個覚えることがあり、分からないことが発生すると、その問題を解決することで、分からなかったことを理解できたと言えます。
以下の図のようなイメージです。これを100回無事に終えることができれば、100個を覚えたことになります。

しかし、問題を無事に全部解決できれば良いのですが、問題を解決できない場合が発生する可能性があります。そうすると、以下の図の様な無限ループが始まります。

この無限ループに嵌ってしまい、脱け出せなくなると人は挫折してしまい、勉強をやめてしまいます。
挫折の根本的な原因は、分からないことを解決できないこと、解決を諦めてしまうことです。
反対に挫折をしないためには、問題をすぐに解決できるようになる必要があります。
つまり挫折を克服・回避するためには、問題の解決力を上げる必要があります。
まずは、ストレスによる挫折をしてしまわないように、この無限ループが発生していると思ったら、4のイライラをするのをやめましょう。イライラしなければ、諦めるという確率が下がります。
分からない時のイライラというのはかなりのストレスになります。
誰でも最初は分からなくて当然だという認識を持って割り切りましょう。
プログラミングの勉強を始めたばかりの人は、レベル的に生まれたての赤ちゃんのようなものです。
生まれたての赤ちゃんは分からないことがたくさんあります。
初めての分野の勉強というのは、そういうものです。
この分からないときにイライラしないというのは、苦手克服や挫折回避に繋がります。
続いて他の方法についても解説していきます。
プログラミング学習の苦手・挫折克服

先ほど紹介した、「自分はプログラミングが向いてない、苦手と感じる人の特徴」を改善すれば克服することが可能なのですが、特に重要なポイントについて解説します。
プログラミング学習においての苦手意識の克服や挫折を克服するために効果的なことは、分からないことが発生した時に、なるべく早く解決することが出来る、解決力を上げることです。
問題をなるべく早く解決するために、AIや他者に力を借りましょう。
まず問題の解決方法としてChatGPTがあります。
分からないことが発生した際に、質問をしてみましょう。
ChatGPTは質問をするとすぐに回答をしてくれるというメリットがあります。
またプログラミングに関する質問に対して、かなり優れた回答をしてくれるので利用することをおすすめします。
AIではなく、人間が質問に答えてくれるサイトもあります。
terateilはITエンジニア特化型のQ&Aサイトです。

これまでにも多くの質問がされているため、自分と同じような質問を探すこともできますし、見つからなければ質問をすることができます。回答率も85%以上と高いです。
質問サイトでいうと、Yahoo知恵袋にもプログラミングに関する質問が結構あったりします。
どうしても分からないことがあれば、他人を頼るのが良い方法です。
この他にも質問サービスはあるので積極的に利用することをおすすめします。


