この記事に辿り着いた人は、次のような悩みなどがあるのではないでしょうか。
- なんでうちの子はこんなにも勉強が嫌いなのか
- なんでうちの子はこんなにも勉強をしないのか
- どうしたら勉強をするようになるのか
- 勉強をしないけど中学受験、高校受験は大丈夫なのか
- 勉強をしないけど将来大丈夫なのか
この記事では以下のことが分かります。
- 勉強を自分からやるようになる子の特徴
- 勉強嫌いな子が勉強をするようになる動機付けの方法
- 勉強嫌いな子に勉強をするモチベーションを与える方法
- 子供を勉強嫌いにさせない方法
- 生まれつき勉強をする子に育てる方法
- 勉強嫌いな子しない子は受験は大丈夫かの見解
- 勉強が嫌いな子しない子の気持ち
勉強が大嫌いな子の気持ちというのは、勉強が大嫌いだった人にしか分からないと思います。
筆者自身、子供の時に勉強が大嫌いだったので、勉強が大嫌いな子の気持ちが凄く良く分かります。
しかし筆者は、勉強が好きになり大人になった今でも勉強を継続しています。
そんな筆者だからこそ、皆さんの子供に対する疑問、不安、心配に応えられるはずです。
上記にあるような、親の不安や心配を少しでも軽減、解消できるのでなないかと思いこの記事を作成することにしました。
筆者の経験と客観的データをもとに解説していきます。
筆者はどのくらい勉強が嫌いだったか、しなかったか
- 小学3年生から中学卒業まで宿題は99.9%やらない
- 読書感想文は出さない
- 中学では授業中によく寝る
- 教科書やノートは学校に置いて帰る
- 学校からのお知らせの紙は親に出さない
- 小学生の時の休日に父親に漢字のテストをやるようにと紙を渡され、これをやってから遊ぶように言われたが、拒絶反応が出てしまい走って部屋から逃亡
- 漫画大好き、ゲーム大好き
今振り返ってみると、心配になりますね。
本当に勉強は子供の時から真面目にやった方が良いと思います。
私のような子が一人でも減ると良いです。
勉強が好きになり自分からやるようになる子の特徴
勉強を自分からするようになるにはきっかけがあるはずです。
そのきっかけを知ることで、勉強を自分からやるようになる子の特徴を理解できます。
- 知的好奇心が生まれた時
- 勉強する目的が生まれた時
この2つのどちらかが生まれた時、人は勉強をするようになります。
知的好奇心が生まれた時とは、「新しいことを勉強するのは楽しいな」、「もっと色々なことを知りたいな」などの感情が生まれた時のことです。
勉強する目的が生まれた時とは、「どうしてもあの高校に行きたい」、「将来お金持ちになりたい」などの願望が生まれた時のことです。
つまり、勉強するための動機が生まれると勉強をするようになります。
勉強をするための動機がない子は勉強をしません。
東大とベネッセの共同研究によると、勉強が嫌いから好きになった子供は「新しいことを知るのがうれしい」という学習動機を持っている比率が高いそうです。
つまり、知的好奇心が生まれたということです。
勉強が大嫌いだった私が勉強をするようになったきっかけも知的好奇心が生まれたことでした。
研究結果を見た時に、私の学習動機と同じだったので驚きました。知的好奇心が生まれると高確率で勉強をするようになると思います。
勉強を自分からやるようになる子になってもらうためには、この2つのどちらかを生まれさせれば自分から勉強をするようになる可能性が高くなります。
また、勉強が嫌いな子が好きなる割合は小1~高3で各学年に1割程度存在します。10人に1人は勉強が好きになるので十分チャンスがあると言えます。
しかし、勉強が好きな子が嫌いになる割合の方が大きいので、そちらにも注意が必要です。
勉強嫌いな子が勉強をするようになる動機付けの方法
親から動機付けをされた子供は、親から動機付けをされていない子供より、動機を持って勉強をすることがベネッセの調査で分かっています。
ベネッセの調査資料には、内発的動機と同一化的動機というものがあります。
親が以下の動機づけを行うと、上記の動機が強くなるそうです。
これは調査結果として事実なので、以上の動機付けを行うと勉強嫌いな子供が自分から勉強をするようになる可能性を高めることが出来ます。
私が中学生の時に私と同じく勉強が嫌いでテストの点数も0点とか普通にとる男の子がいたのですが、その人は授業中に先生にこんなことを言っていました。
「数学なんて大人になったら使わないじゃん。生きていく上で必要ないのになんで勉強しないといけないの」
今となっては、大人になって計算が出来ることは凄く大事なことだと感じていますが、中学生のこの人がこのようなことを言う気持ちも理解できます。
簡単に言うと、この人は大人になった時に計算をするというイメージが湧かなかったのだと思います。
親から子への同一化的動機付けを行っていれば、この人の思考を変えることができた可能性があります。
そういう意味でも、親から子への動機づけというのは大事なことだと思います。
私は、何一つ上記の動機付けを親からされていないので、勉強が大嫌いだったのかもしれません。
なぜ私が勉強を好きになったのかというと、私の高校時代(陸上自衛隊高等工科学校)の環境が大きい要因の1つかもしれません。
1年生の前半までは、これまで通り勉強が嫌いだったので勉強をしなかったのですが、1年生の後半から知的好奇心が生まれて勉強を好きになり、勉強をするようになりました。
陸上自衛隊高等工科学校はとにかく娯楽が少ないです。1年生の時は自由時間がほとんどありませんし、漫画などの娯楽品の購入もできませんでした。携帯電話もないので、電話は公衆電話です。
毎日朝から上半身裸で3キロ以上走ったり、ハードな筋トレを行います。
それで、勉強をしていて思いました、勉強ってめちゃくちゃ楽だなと。
筋肉痛にはならないし、息切れもしない、汗もかかない。
なんて勉強って楽なんだと思いました。
しかも娯楽がないので新しい知識を学ぶことが楽しいと感じました。
それが私が勉強を好きになった理由です。
何かの参考になれば幸いです…。
これまでの内容は、子供に自発的に勉強をしてもらう方法の紹介でしたが、中にはどうしても勉強をしない子供もいます。
そういう子供への対策を紹介します。
勉強嫌いな子に勉強をするモチベーションを与える方法
勉強嫌いな子に勉強をするモチベーションを与える方法として、ご褒美を与えるというものがあります。
卓球女子の選手に、平野美宇という方がいますが、小学生の時のお小遣いの決定方法が賞金制度だったそうです。例えばライバルに勝ったら何円、優勝したら何円といったようにお小遣いが決定されていました。
ご褒美を得ることがモチベーションになっていたのではないでしょうか。
例えば、1教科につきテストで80点以上なら50円、90点以上なら100円をご褒美として与えるようにすれば、勉強をする動機を発生させることができるかもしれません。
私は中学生の時は勉強が大嫌いだったのですが、1度だけ、1ヵ月間だけですがご褒美のおかげで勉強をしたことがあります。
私は中学に入学した時に、進学塾に行かされることになりました。兄が行っていたので強制入塾みたいな感じです。
行ってもどうせ勉強せずに友達と話すだけだと思っていたので、遊びに行っているようなもので、特に嫌ではなかったです。
クラスは塾のテストの成績上位のクラスと下位のクラスに分かれており、私は勉強をしないので常に下位クラスの下位の方にいました。1クラス40人程度いました。席順も決まっており、成績が悪いと一番後ろの席になります。もちろん宿題もやりません。塾の授業中も寝ることが多かったです。
しかしそんなある日、友達が私と同じ塾の別校舎にいたのですが、その友達が「お前こっちの校舎に来いよ」というので、「親に頼んでみるわ~」と言って、「母親に次のテストでもし成績上位のクラスに行けたら友達のいる校舎に行かしてくれない?」と聞きました。
そしたら母親は二つ返事でいいよといいました。
つまり、他の校舎に行かせてもらうことがご褒美です。
ご褒美を得るために、次の塾のテストまでの1ヵ月間、人生で初めて自主的に勉強をし、下位クラスの下位から上位クラスの15位に上がることができました。
ご褒美が私の学習動機に繋がり、勉強に対するモチベーションがかなり高かくなったことが結果に繋がりました。
母親に上位クラスの15位に上がったことを報告し、他の校舎に行かせてくれるよね?と聞いたところ、ダメだと言われました。
なぜダメなのかと聞いたら、1回だけじゃダメだと、しばらく上位クラスを維持出来ないとダメと言われました。その瞬間に勉強に対するモチベーションが崩壊したので、再び勉強することをやめました。
ご褒美を与えることは、勉強をさせるために有効な手段ですが、設定したご褒美を約束通り与えないと、絶対に勉強しなくなってしまうので、注意してください。
私の母親は、私が勉強が嫌いなので上位クラスに行けるわけがないと思っていたそうです。
子供を勉強嫌いにさせない方法
これまで普通に宿題など勉強をしていたのに急に勉強を嫌いになり、勉強をしなくなってしまう子供もいます。私の経験も踏まえて、子供が勉強を嫌いになってしまう原因を紹介します。
この原因を発生させなければ子供が勉強を嫌いになる可能性を下げることができます。
- 親が約束を破る
- 親が勉強に対する質問に答えられない、教えてあげない
まず「親が約束を破る」ですが、先ほどご褒美の話でもしましたが、勉強をしてもらうためにご褒美を約束していたのにも関わらず、約束通りご褒美をあげないと子供は勉強に対するモチベーションが崩壊して、勉強をしなくなります。
他の例でいうと、ゲームは1日2時間しても良いという家庭での約束があったとします。そしてテストの点数が悪いからゲームは1日1時間しかしてはいけないという約束に変更すると子供は勉強が嫌いになります。
もし、ゲームをしても良い時間を変更する可能性がある場合、一番最初に約束として設定しておけば大丈夫です。
「ゲームを買ってあげるけど1日2時間という約束だからね。もしテストの点数が1教科70点以下のものがあればゲームは1日1時間ね」
このような説明が最初にあれば、子供にとってゲームの時間を減らされるのは不服ですが、納得はできるので勉強をしなくなるということはないでしょう。
次に「親が勉強に対する質問に答えられない、教えてあげない」について説明します。
私が勉強が大嫌いになったのは小学3年生の時です。実は勉強が嫌いになる前は、宿題をちゃんとやる子でした。
なぜ勉強が嫌いになったのかというと、勉強を教えてくれるのは母親だったのですが、割り算の筆算の解き方を聞いた時に、「ごめん分からない。頑張って解いて」と言われました。
筆算なんて普段使わないので母親は忘れていただけだと思いますが、その時私はこう思いました。
「なんで大人なのに分からないんだ?自分はなんで勉強をしているんだ?勉強なんて無駄じゃないか」
小学3年生だった私は、完全に母親を信頼しており、大人なら解けないわけがないと思っていたので大変衝撃的な出来事でした。今でもその時の光景を鮮明に覚えています。
大人が勉強に対する質問に答えられない、教えてあげないというのは、子供にとってかなりマイナスに影響すると思うので、もしその時答えが分からなくても、調べてから教えてあげた方が良いと思います。
生まれつき勉強をする子に育てる方法
私は勉強が嫌いになる前までは、宿題をちゃんとやる子でした。自分から勉強をする子だったということです。
私が宿題をしていた理由は、宿題をすることに疑問を抱いておらず、宿題をすることは当たり前のことだと思っていたからです。
つまり、子供から大人まで勉強をすることは当たり前のことなんだと、幼い頃から沁み込ませれば自分から勉強をする子になる可能性が高くなります。
なぜ歯磨きを幼い頃から欠かさず毎日しているのかと言うと、それは虫歯にならないためにする必要があり、家族全員が当たり前のこととして行っているからです。
国によっては虫の幼虫を食べることは当たり前です。それは周りの人間が虫の幼虫を食べるところを物心がつく前から見ているからです。そのため何の躊躇もなく虫の幼虫を食べることができます。
日本人にとっては当たり前ではないので虫の幼虫を食べられる人は少数です。
このように勉強をすることが当たり前と思わせることが出来れば、自分から勉強をする子になる可能性が高くなります。
例えば、決まった時間に勉強をする習慣を作ると良いかもしれません。
勉強嫌いな子しない子は受験は大丈夫かの見解
私は中学受験をしたことがないので、中学受験については分かりませんが、勉強が嫌いで宿題は99.9%やらずに授業中に寝ていたような私でも高校受験は大丈夫だったので、中学受験も高校受験も大丈夫ではないかと思います。しかし勉強しない子の場合、大学受験で苦労します。
厳密には私の場合は陸上自衛隊高等工科学校に入校しているので国家公務員の採用試験になります。
当時、受験者数約7000人、合格者数約300人と倍率は20倍程度でしたが受験前に勉強をして合格することができました。
高校受験の範囲は狭いので、比較的短期間で総復習をし対策が可能です。
そのため、高校受験の場合は中学3年生の9月、10月から受験勉強を始めてもかなり得点を上げることが出来ると思います。
しかし、高校受験には対応できるかもしれませんが、やはり中学1年生の時からしっかりと勉強をした方が良いです。それまで勉強をしてこなかった子の受験勉強で身につく学力というのは、付け刃のようなものです。中学で基礎を疎かにするとその後の大学受験が大変なので、中学からまじめに勉強した方が良いです。
また、勉強嫌いな子で問題となるのは高校受験時の内申点です。
高校受験で有利になりたい場合は内申点の対策は必要です。
勉強が嫌いな子しない子の気持ち
勉強をする、しないというのは性格によるものが大きいと思います。
私の兄は、親に何かを言われることなく、真面目に勉強していました。
私は自分から進んで勉強をすることが嫌でした。
学校の授業は特に嫌いという気持ちはなかったです。
家でする宿題などの勉強が嫌いでした。
私が勉強をしなかった理由は、とにかく面倒くさかったからです。
じっと問題について考える時間があれば、漫画やゲームをしたかったですし、とにかく勉強なんてしたくないという気持ちでした。
例えるなら、泥団子を食えと言われて、無理やり食べさせられるような感覚です。
泥団子を食えと言われても絶対に食べたくありませんよね。
もし泥団子を食べてみると「うぇっ」ってなりますよね。
私にとって自主的な勉強とはそういう感覚でした。