- 新卒が会社を辞めてから後悔しないために退職前に考えるべき観点
- 退職前に考えなければいけない一番大事なポイント
- 退職前の注意点
- 退職しても良いか、退職しない方が良いかの判断基準
- 転職活動のポイント
誰でも新入社員1年目の時は、会社嫌だなぁ、仕事嫌だなぁ、辞めたいなぁと思うものです。
しかし、それと同時に不安もありますよね。
この記事を読めば、会社を辞めたいと思った時に正しい判断をすための考え方が分かります。また転職活動の際のポイントも理解できます。
新卒で会社を辞めたい時に考えるポイントと4つの観点

会社を辞めたいと思っても本当に辞めても良いのかを判断する必要があります。
その判断をするための観点には4つのものがあります。
自分はどこに当てはまるのかを整理し、本当に会社を辞めても良いのか、辞めない方が良いのかを考える必要があります。
上記の図の「本当にやりたいことが見つかった」などは一例ですので、自分の退職したい理由がどれに当てはまるか考えてみて下さい。
4つの観点に当てはめることによるメリットは以下の通りです。
4つの観点は、新入社員が退職前に考えなければならない、一番大事なポイントについて考える時の役に立ちます。
この4つの観点を参考に、自分が会社を辞めたい理由を見つめ直してみましょう。
新卒社員が退職前に考える一番大事なポイント
新入社員として会社に入社し、1年以内に退職する場合でも、特別な事情がない限り、基本的には転職することになると思います。
ということは、退職する前に転職活動で不利にならないか、転職は自分にとってプラスになるのかを分析する必要がありますよね。
実はこれが退職する前に考えなければならない一番重要なポイントです。
もし何も考えずに感情任せに退職してしまうと、より条件の悪い会社にしか就職できない場合や、最悪採用してもらえない事態にも陥ります。転職しても活躍できない可能性もあります。
大事なポイントの他に注意点もあります。新卒社員が退職して転職する際の注意点について紹介します。
新卒社員が退職して転職する際の注意点
新卒社員の場合は、基本的に退職前に転職活動をして、内定を貰っておくのが無難です。
貯金があれば良いのですが、会社を退職後にすぐに転職先が見つからない場合、意外と出費が多く苦しくなってしまう可能性があります。
このような状況にならないためにも、基本的には退職前に転職先を見つけておくことをおすすめします。
続いて4つの観点について見ていきましょう。
【4つの観点その1】前向きな理由
前向きな理由がある場合は、退職、転職をしても成功する確率が高くなります。
前向きな理由には、例えば次のようなものがあります。
このようにもっと仕事をしたいのだけど、今の会社では不可能だというような理由は前向きな理由になります。以上の例はあくまでも自分の心の中で思っていることを想定しています。転職活動の面接時では「前の会社のせいで」というニュアンスの発言はやめた方が良いです。
もっと仕事したいんだ、もっと成長したいんだ、これがやりたいんだという熱意や情熱を持っていると面接の時にも不自然さがなく、相手を納得させられる可能性が上がります。
また退職したことを後悔することもないため、自分の自信を損なうことなく次の進路に進むことが出来ます。
【4つの観点その2】後ろ向きな理由
会社の環境は良いけど、仕事が難しくて辞めたいなどの後ろ向きな理由の場合は、一度落ち着いて考えるのが賢明です。
ただし、本当に心が疲弊してしまい限界の場合は休職や退職、部署変更をお願いすることも1つの手段です。本当に辛い時は無理をしないようにしましょう。仕事内容がその人に合う、合わないというのは本当にありますので、休憩するのも1つの手段です。仕事が大変で仕事に行きたくなくて泣いてしまう人もいますよね。一人で抱え込まずに誰かに相談するようにしましょう。
後ろ向きな理由で退職した時に発生する問題は、自分に対する自信の喪失です。自信がない状態で転職活動を行うと面接の時に自信のなさが出てしまい、不利になります。
転職できた場合も、前職の記憶から次の職場でも萎縮してしまい能力が発揮できない可能性があります。また前の会社の経験が乏しい状態で転職すると、前の会社と転職先の会社の業務内容の比較、効率的な業務運用の比較などができません。
現在の会社と前社の比較ができれば、どちらか良い方を自分に取り込むことで成長が出来ますが、比較が出来ないと何が良いのか良くないのかの判断ができないため、転職したことで得られる自分の成長の機会を失うことになってしまうというデメリットがあります。
「仕事嫌だなぁ、嫌だなぁ」とはほとんどの人が思う普通のことなので甘えではありません。
「仕事嫌だなぁ辞めたいなぁ」と思うことも普通のことであり甘えではありません。
しかし、仕事に対する不安は、旅行や飲み会、晩酌では解消することはできません。
仕事に対する不安は、仕事ができるようになることでしか解消することはできません。
仕事に対する不安は、仕事ができるようになることでしか解消できない。
まずは今の仕事を卒なくこなすことができるようになることを目標にしてみてるのも1つの手です。
【4つの観点その3】やむを得ない理由
やむを得ない理由というのは、病気や会社の倒産など自分ではどうしようもないことに関するものです。例えば立ち仕事の場合、ヘルニアが発症してしまい、今の仕事に限界を感じて退職したいというケースもあると思います。
やむを得ない理由の退職、転職も、転職活動時の面接では筋の通った話をできるので問題ないと言えます。
【4つの観点その4】外圧的な理由
外圧的な理由とは、パワハラ上司がいる場合や入社した企業がブラック企業だった場合などがあります。パワハラまではいかなくても、口調がキツイ人や理不尽な人がいて辛い思いをしている場合も該当します。
パワハラされている場合は会社に相談しましょう。もし改善されないようであれば悪質な企業なので転職して問題ないです。ブラック企業に就職してしまった人はすぐに転職するのが賢明です。
パワハラされている人で、転職先が決まっていないけど、どうしても会社を辞めたい場合はパワハラの証拠を揃えて、会社都合退職にしてもらうと良いです。新卒の場合、1年以内に自己都合退職をすると失業手当が支給されませんが、会社都合退職の場合は支給されます。
パワハラまではいかなくても人間関係で辛い思いをしている人で、会社自体は好きな人、なんとか耐えられそうな人は、とりあえず1年間頑張ってみるという手もあります。
1年、2年と働いていると不思議と周囲の人の態度が軟化していくことがあります。
また転職しても必ず良い人に巡り合えるとは限りませんので、慎重に考える必要があります。
新卒で会社を辞めて転職活動する際のポイント

強い志望動機
一番大事なことは、転職を希望している企業への強い志望動機です。
なぜなら、大学は最低4年間もあります。その4年間を使って自分が何をしたいのか、どの企業に就職したいのかを考えることができます。
それなのに新卒で入社した会社を辞めるとは一体どういう理由があるのだろうと採用担当者は考えますよね。だから、その疑問が解消されるような、採用担当者が納得できるような強い動機が必要となってきます。以下は面接時の志望動機の一例です。
企業としては、一度採用したら長く働いてほしいと考えます。強い志望動機があった方が本当にこの会社に入社したいと思っていることが伝わります。
納得できる退職理由と志望動機
面接時に退職理由も聞かれることがありますが、例えば退職理由として残業が多いことを理由にすると考えが甘いと思われてマイナス評価にならないかも心配になるところです。
しかし、企業によって働き方は全然違い、企業として7時には会社の電気を消すというルールにしているところもあるので、正しい伝え方をすればマイナス評価になる可能性は低いです。以下は面接時の一例です。
このように採用担当者が納得できる志望動機であれば、問題ないでしょう。


