嫌いな上司がいる職場って嫌ですよね。仕事に行くのも憂鬱になり日曜日になれば、明日からまた仕事か…と嫌な気持ちになります。
嫌われる上司というのは一体どういう人たちなのでしょうか。
この記事を読めば、嫌われる上司の特徴が分かります。嫌いな上司の対処法の例も紹介するので是非最後までご覧ください。
嫌われる上司の特徴9個
①口調がキツイ上司
まずは嫌われる上司の代表格、口調がキツイ上司です。
Yahoo!知恵袋に口調がキツイ上司が紹介されていたので見てみましょう。
パワハラもしくはキツイ言い方の上司に対して言い返したいです。 女性5人の総務部に入社して3ヶ月ほどです。入社して2ヶ月くらい経つと、上司から「何でそうなるのか意味わかんないけど」「意味わかんないことしてるね」「もういい、わたしやるから、何もやらないで」「言ってる意味わかる?」「やらなくていい、触らないで」「そんなこと頼んだっけ?あなたができる仕事なの?」 など言われます。他にもかなり大きなリアクションでため息をついたり、頭を抱えたり。言われたからやってるのに、言ってないと言うのも何回もありうんざりしてます。 最近は仕事も振ってくれなくなりました。以前、与えられた仕事が終わったので「できることはありませんか」と尋ねたら、「させることありません。(パートの方に)〇〇(わたし)やらせることあります?ないですよね」と言われました。
Yahoo!知恵袋 投稿者登録番号1143210867 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10290024970?__ysp=5LiK5Y%2B444CA44Kt44OE44Kk
かなりひどい上司だと思います。上司が「何でそうなるのか意味わかんないんだけど」と言っている時点で、この上司はなぜそうなるのかという思考を放棄しています。
部下が自分の期待と違うことをしたときに、それを分析して改善させるのが上司の仕事です。この上司は上司としての仕事を放棄し、部下の失敗の原因を自分に求めていません。
このように、口調のキツイ上司というのは傲慢であり、思慮に欠け、自己中な特徴があることが分かります。
また、口調がキツイ上司によく見られる共通した特徴は意外と心が繊細であることです。
口調がキツイから強そうに見えますが、打たれ弱かったり、臆病である人が多いです。
②すぐに怒る上司
何でもかんでもすぐに怒る上司というのもいます。そういう人は自分の感情を子供のようにコントロールできない人です。
怒りをコントロールできない理由として、脳が発達していない可能性があります。脳科学者の茂木健一郎氏は脳の前頭前野について次のように言っています。
この前頭前野は、偏桃体をコントロールするという大切な働きを担っている。例えば、偏桃体が察知した「怒り」に対して、「今は怒るような状況じゃないから抑えよう」と判断し、感情をスルーする。あるいは、その「怒り」を客観的に捉え、「私は今怒っているけど、何に対して怒っているんだろう」と根本的な原因や打開策を分析することで、怒りを前向きに消化する。
PRESIDENT Online 茂木健一郎 「豊かな経験をして育った子どもほどキレにくい」怒りっぽい人が感情をコントロールできない脳科学的理由,P3
このように前頭前野が怒りをコントロールしていると言っているのは茂木健一郎氏だけではありません。医師の保坂隆氏も同様のことを言っています。
キレる原因としてまず大きいのは、「(脳の最前部に位置する)前頭前野が未発達であること」と語るのは聖路加国際病院精神腫瘍科部長の保坂隆氏。
PRESIDENT Online 長山清子 キレる人は、なぜキレるのか?
怒りをコントロールできる人たちは、怒りをコントロールできない人たちのことを不思議に思います。なぜこんなにも怒るのだろうと。理解できないことも脳が未発達であれば理解することができます。
また、すぐに怒る上司は部下に理由を聞かずに怒ることが多いです。部下を怒るということは部下が何かをした後であるため、部下が何かをするのには理由があるはずです。
上司は一方的に怒ってくるので、正当な理由がある場合にもなかなか弁解できないこともあります。そしてその理由が上司であることもあるため理不尽だと感じることもあります。
③特定の人にだけ態度が悪い上司
あからさまに特定の人だけに態度がキツかったり、冷たかったりする上司がいます。あの人には怒るのに、あの人には怒らないという人もいます。
こういう人たちは人格破綻者です。嗜虐心や加虐心を持っています。例えば、誰かを無視すると無視された相手は落ち込みますよね。その落ち込んでいる姿から満足感を得ています。
こういう上司はパワハラ予備軍なので注意が必要です。
こういう人たちには弱い姿を見せてはいけません、大変動物的な思考を持っているので、弱みを見せると付け上がらせてしまいます。動物のように自分より強い者には逆らいませんが、弱い者には攻撃的になります。
また、このような上司の特徴として、想像力の欠如も挙げられます。他人に嫌な思いをさせても自分はやり返されないと思っています。パワハラをされた仕返しに、上司に仕返しをして、上司がお亡くなりになられた事件は多くあるのにも関わらずです。
ただし、自分にだけ上司の態度が冷たいと思っている場合、上司はただ単に部下との接し方に悩んでいるだけの場合もあるので注意してください。
④部下のミスには凄く怒るのに自分もミスをする上司
部下のミスには怒るのに自分もミスをする上司も嫌われますよね。部下からしたら本当に意味がわからないですよね。
あっ、間違えたわ~。
いやいや、あなた俺にはあんなに怒ってたのに、自分もミスするんかい。何かのギャグかな?
上司は部下に対して注意することは当然のことです。上司がミスをすることも当然のことです。しかし上司自身仕事のミスがあるのに、部下のミスに対しては凄く怒るというのはハッキリ言ってダサいですよね。
部下からすると、自分はミスをしてはいけないけど、上司は特別な存在でミスをしてもいいのかと思ってしまいます。
カッコよくない上司というのはやはり部下に嫌われるのではないでしょうか。
また、怒ることが正しい指導方法だと勘違いしており、「怒る」と「叱る」の意味の違いを理解していません。
怒るとは自分の苛立ちやストレスを放出することです。
一方、叱るとは一切の苛立ちを含まず、相手の成長を思って指導することです。
怒っても相手は成長しませんが、叱る場合は相手は成長することができます。
⑤権力者的な態度で命令してくる上司
いくら上司とはいえ、大柄な態度で命令されるのは不快ですよね。
自分でやればいいことも命令してきたり、人使いが荒いことが特徴です。
このタイプは支店長や拠点のトップなどに多いです。
他の拠点には自分と同等もしくは自分より上の人は沢山いるので、拠点トップの権力者として優越感に浸っている人です。自分は偉いんだと鼻が天狗になって拗らせています。
こういう人は従順な部下が大好きで、目上の人にはへこへこします。
⑥仕事を部下に教えない上司
仕事を部下に教えない上司は嫌われますし、能力が低い人です。この人たちは、自分で見て覚えろと言うことが多いです。一回教えたら知らん顔をします。
あんたは刀鍛冶か。
見て覚えろというのは、昔の職人界隈で良く使われていました。現代では本来の意味を知らずに使われています。刀鍛冶の弟子に見て覚えろというのはまさにその通りで、刀を作る時は炎の色や鉄の色を見て長年の経験で温度を判断しています。
鉄を叩いたり、冷却したりと様々な工程を適切なタイミングで行わないと良い刀を作れません。そのため弟子に手鳥足取り教えるのは難しいです。
師匠が刀を一本作るだけでもそれなりの期間が必要です。それを素人に手鳥足取り教えながら刀を作らせようとしても時間がかなりかかり、当然良い刀は作れないので材料も無駄になります。
それなら、師匠が良い刀を何本も作っているところを見せた方が弟子にとって良い経験になります。刀鍛冶が弟子に見て覚えろというのは理にかなっていると言えます。
会社で部下に見て覚えろというのは理にかなっていません。見て覚えろというのはカッコいいかもしれませんが…。子供がアニメキャラの真似をしているようなものです。
仕事を部下に教えない上司は50歳以上に多いです。そして仕事を教えないのに部下がミスをしたら怒るのでやっかいです。大半の人が教えることが面倒だと思っています。
多くの人がご存じだと思いますが、山本五十六の言葉で有名なものがあります。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
山本五十六は1884年(明治17年)生まれの人です。昭和の価値観に惑わされないことが大事ではないでしょうか。
松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助は次のように述べています。
教えずしては、何ものも生まれてはこないのである。教えるということは、後輩に対する先輩の、人間としての大事なつとめなのである。その大事なつとめを、おたがいに毅然とした態度で、人間としての深い愛情と熱意をもって果たしているかどうか。教えることに、もっと熱意を持ちたい。そして、教えられることに、もっと謙虚でありたい。
松下幸之助.com 人間としての大事なつとめ――松下幸之助のことば〈89〉
松下幸之助は1894年(明治27年)生まれの人です。明治生まれの2人が共に心を大事にしていることが分かります。
⑦仕事が出来ない上司
仕事が出来ない上司というのは、これまでの上司と比べると嫌われる度合いは低いものの、部下に嫌がられます。
なぜ嫌がられるのかというと、部下の仕事の負担が増えるし、上司が頼りないため不安になるからです。
上司が仕事が出来ない場合、仕事をスムーズに行うことが出来ません。そのせいで残業が発生する場合や、通常より忙しなく仕事をしなくてはいけなくなることがあります。
部下にとってはストレスになってしまいます。
また、仕事が出来ない上司だと、この仕事は大丈夫なのかと不安や心配になります。そしてもし仕事が失敗したら自分の責任にならないか不安や心配になることもあります。
これも部下にとってはストレスになります。
⑧仕事を丸投げしてくる上司
この上司がよく使うセリフがあります。
任せた、適当にやっといて。
指示が曖昧過ぎて、何をどうすれば良いのか分からない状態になってしまいます。仕事の範囲、目的、期限、期待値などが全然分からないです。
この対応の上司は悪気がない場合もあります。面倒だから仕事を丸投げしているのではなく、上司からしたら単純に任せたいと思っている場合です。
割と適当な性格をしている人が多いです。
この曖昧な指示で一番困るのは、自分の判断で仕事を進めていいか分からないことです。後になって何で勝手に仕事を進めているんだと言われないために、上司から任せたと言われたら、自分の判断で仕事を進めていいのか上司に確認するのが賢明です。
⑨職場で特定の人の悪口を言う上司
職場で特定の人の悪口を言う上司は、相当ひどいタイプです。
職場で悪口をいう上司は降格すべきだと言えます。
例えば、上司が「Aさんは、全然ダメだな。Bさんは良いのに。」と言ったとします。
その時に、それを聞いていた社員はどう思うでしょうか。その言葉に同調して、Aさんはダメな人だと思ってしまう人が出る可能性があります。
これは職場として大変良くない状態になります。上司自身がAさんのことを全然ダメだと思うのであれば、直接Aさんと話し合うべきです。
また悪口を言う人はどこで悪口を言っているか分かりませんから、それを聞いた人たちは自分も悪口言われているのかと心配にもなります。
悪口が及ぼす影響が多くあるのにも関わらず悪口を言ってしまうのは短絡的だと言えます。そして何よりダサいです。
嫌いな上司の対処法3個
①心を無にする
嫌いな上司にもし耐えられそうであれば、心を無にすることは1つの手段です。聞きたくもないことをネチネチと言われたり、怒られても上司も気が済めば口を閉じます。
ひたすら心を無にして、「はいはい」と返事をしつつ、上司の言葉は右から左に流し、脳にインプットしないようにしましょう。とにかくダメージを負わないようにすることが大事です。
コツは、「この時間はフルマラソン走るよりマシだなぁ」と今の時間より辛いことを想像することや、「別にいつでも転職すればいいしなぁ」と思い会社に縛られないことです。
このように防御しつつ上司の気に障るポイントを掴んでいけば、次第に関係性が良くなる可能性があります。
②上司以外の人と仲良くする
会社というのは組織なので、多くの人がいます。人間は社会的な生き物なので、ほとんどの人は人の輪から疎外されたくないと感じます。
上司以外の人と良い人間関係を構築するということは、人の輪において自分の影響力を高めることになります。影響力が強くなると、上司も自分の評判を気にしたりするので効果的です。
また、会社には労働組合というものがありますが、これは経営層に対して立場の弱い労働者が団結して自分たちを守る組織です。このことからも個が集団になるということは強い力を発揮します。
上司以外の人たちと良い関係を築くことが出来ればそれだけで上司からの対応が変わります。人間関係が良好だと何かあった時に助けてくれることもあります。
③仕事で成果を上げる
1番効果的な対処法は仕事で成果を上げることです。仕事で成果を上げれば、上司から何かされたり、言われたりする確率がかなり下がります。
仕事で成果を上げれば、上司だけでなく他の人にも注目されます。きっと褒められることもあるでしょう。一念発起して頑張ってみるのも1つの手段です。
成果の見えにくい仕事の場合は、仕事に関係する資格を取得するなどして自分の価値を高めることもできます。