【小学生・大人別】プログラミング基礎習得時間と期間【教育】

勉強を教える女性と勉強を教わる子供

この記事はIT企業でシステム開発経験があり、IT系国家資格「応用情報技術者」保持者が監修しています。

この記事では、小学生と大人別にプログラミングの基礎を習得できる学習時間と学習期間の目安について解説します。またプログラミング以外のIT基礎知識習得時間の目安についても解説します。

小学生に関しては、いつからプログラミング学習が可能なのか、いつから行うのが良いのかについても解説します。

小学生のプログラミング学習

壁に掛けられたシンプルな時計

小学生のプログラミング基礎習得時間の目安

結論

小学生のプログラミング基礎習得時間の目安は500時間です。

500時間という目安時間には根拠があります。

まずは、以下の2枚の画像の赤枠を見てください。

職業訓練校のパンフレット
職業訓練校のパンフレット2

出典:東京都産業労働局 令和6年2月入校生 離職者等再就職訓練 短期間・短時間委託訓練 受講生募集のご案内(パンフレット)

国の制度に職業訓練というものがあるのですが、これは東京都の令和6年2月入校の職業訓練のパンフレットです。
職業訓練ではプログラミング学習をすることができ、この2つの画像は職業訓練のプログラミング学習コースのページです。

赤枠を見ると大体300時間の学習時間が設定されていることから、プログラミングの基礎習得には大人で大体300時間必要であることが分かります。
大人で大体300時間の学習時間が必要なので、子供の場合大人より理解するために時間が掛かることを考慮すると、プログラミングの基礎習得には400時間以上の学習時間が必要だと考えられます

さらに、もう1点考慮するべき点があります

それはプログラミングには英語(アルファベット)が使用される点です。
英語は中学生から学ぶものなので、小学生は英語を知らないと仮定すると、少し英語に慣れる時間が必要です。

中学校の英語の学習指導要領では、中学1年生の勉強時間は140時間が設定されています。しかし、中学1年生の授業で習う英語を全て覚える必要はないので、英語に慣れる時間を見積もると大体100時間以下の時間で大丈夫と考えられます。

この2つを考慮すると、小学生がプログラミングの基礎を習得するためには500時間程度が必要だと考えられます

プログラミングと聞くと、数学は必要じゃないのかと思われるかもしれませんが、足し算、引き算、掛け算、割り算ができれば基本的に問題ないです。

小学校3年生で割り算を覚えるので、プログラミングの学習は小学校3年生から始められます。

小学生のプログラミング基礎習得期間の目安

結論
  • 週3時間の学習で約3年
  • 週4時間の学習で約2年半

自主的に小学生がプログラミングを学習するのであれば、1週間の学習時間をより多くとることも可能ですが、他にも習い事がある場合もあります。それを考慮すると、大体このくらいの時間が妥当だと思います。

小学校3年生からプログラミングの学習を始めて、週3時間勉強する場合、基礎が身につくのが6年生の時になりそうです。

子供にはいつからプログラミングを学習させると良いか

結論

早ければ早いほど良いです。

プログラミングの学習を始めるのは早ければ早いほど良いです。

中学生になると部活が始まり、高校受験もありますから子供の時間が少なくなります。その為、比較的時間のある小学生の時からプログラミングの学習を始め、基礎を習得させた方が良いでしょう。

基礎が身につけば、少し学習ができない期間ができたとしてもすぐに思い出すことができます

幼い時から学んで身に着けたスキルは時間が経っても身体で覚えています。

基礎が身につけば、自分が作りたいシステムなどを開発していくことが可能ですし、将来のためにも有益でしょう。

割り算までの計算ができればプログラミングの学習が可能なので、小学校3年生から学習を始められますが、小学校2年生以下の子でも割り算を覚えることは可能なので、早い子は2年生以下からプログラミングの学習が可能でしょう。

ちなみに、幼い頃から学んだことがどれくらい身体に染み付くかですが、私は3歳から少林寺拳法を習い始めて、小学校5年生で初段になり、中学生になると他のことで忙しくなったので、練習に行かなくなったのですが、今でも技を思い出して使うことができます。

それ程、幼い頃から学んだスキルは身体に染み付くので、プログラミングの学習は早ければ早いほど良いと思います。

私は少林寺拳法は1000時間くらいやりましたが、それでも少林寺拳法のスキルで仕事はできません。

しかし、皆さんの子供が子供の内にプログラミングを1000時間やっていれば、そのプログラミングスキルで将来仕事をすることができます。

仕事になるスキルという意味でも、プログラミングの学習は無駄にならないので、学ばせる価値があると思います。

当サイトでも、プログラミングの学習コンテンツを用意しているので良ければご利用ください。

大人のプログラミング学習

大人のプログラミング基礎習得時間の目安

結論

大人のプログラミング基礎習得時間の目安は300時間です。

小学生のプログラミング基礎習得時間でも言いましたが、プログラミングの職業訓練の学習時間が大体300時間です。職業訓練を受講する人は、プログラミングを300時間学習してIT企業に就職していくため、大人のプログラミング基礎習得時間の目安が300時間というのは信憑性の高い時間です。

しかし、本当に基礎的な学習しかしていないため、より学習をしていく必要はあります。

もしプログラマーとして就職した場合、仕事の時間=プログラミングを行う時間になります。
プログラミングスキルをより上達させたい人の場合は、早めにプログラマーに就職した方が、プログラミングスキルを伸ばすことができるでしょう。

1日8時間、200日働けば、それだけで1600時間プログラミングに時間を使ったことになりますね。

大人のプログラミング基礎習得期間の目安

結論

毎日3時間の学習で100日

毎日3時間勉強するとしても、300時間勉強するためには100日は必要です。土日に長く勉強をすればもう少し短縮できますが、コツコツ勉強することが必要です。

300時間は働きながらの勉強だとなかなかボリュームがあり大変だとは思いますが、勉強するにつれ分かることと出来ることが増えるため、日々の成長が実感できると思います。
まずは3日、そして7日と継続して勉強することが大事です。

プログラミングがなんとなく分かってきたと感じたら、自分で何かをプログラミングで作ってみることもプログラミングスキルの向上に繋がりますし、勉強の継続にも繋がります。

ITスキルはプログラミングだけではない

ITスキルはプログラミングだけではありません。
システムを開発するためには、その他の勉強も必要です。例えば、データベース、サーバーの知識も必要となってきます。プログラミング以外の基礎知識を習得するためには、さらに200時間の学習が必要です。

ITの基礎知識を幅広く学ぶのに適しているのは、国家資格の基本情報技術者試験です。
基本情報技術者試験の勉強をすればITの基礎知識を学ぶことができます

もしITの総合的な学習をしたい場合は、プログラミング以外の学習もすることをおすすめします。

当サイトでは、ITリテラシーについての解説も行っています。よければご利用ください。

まとめ

プログラミングの学習もコツコツと続けることが大事です。勉強時間を確保することが難しい人も毎日30分でもいいので継続することをおすすめします。

この記事を書いた人
トッシー

エンジニア/プログラマー。未経験からIT企業に転職し超上流から下流までを経験。プログラミングを学習したい人のための情報発信、その他学習関連の情報発信を通じて、一人一人のスキル向上と自己実現に貢献します。保有資格「応用情報技術者」など

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