この記事は応用情報技術者によって監修されています
筆者は、これから紹介する方法を実践して、知識0の状態から200時間程度の勉強時間で独学でITパスポート試験の上位資格(2レベル上)応用情報技術者試験に1発合格しています。その方法を紹介します。実体験を交えた解説になります。
ITパスポート試験は、経営学関連の知識とIT関連の知識が問われるため、受験する人が持っている基礎知識によって、勉強時間に大きな差が生まれます。
その点も考慮した内容になっています。
この記事は、以下の流れで進みます。
資格試験が初めての人や勉強に慣れていない人もいると思うので、まずは資格試験に合格するための基本から見ていきましょう。
筆者は応用情報技術者試験に一発で合格しているので、信頼性の高い記事になっています。安心して読み進めてください。
そもそもITパスポート試験って何?という方は以下の記事を参考にしてください。
【ITパスポート試験】最速最短合格のための勉強方法の基本
ITパスポート試験の学習全体イメージの確認と実践方法
この記事を読む人がITパスポート試験を受験をするという前提で解説していきます。
以下の図はITパスポート試験の学習全体イメージです。
まずは、確認してみて下さい。(これは応用情報技術者試験をイメージしていますが、基本は同じなので、1次試験というところは無視してください)
この学習全体イメージ図の内容を正しく理解し、実践すると最短でITパスポート試験に合格することができます。
効率的な勉強方法とは、この学習全体のイメージを実践することで9割達成できます。
残り1割は記憶法などのテクニックです。
(この記事を書きながら思うこと…これを受験者全員が実践したら、合格率爆上がりするけど、本当に書いて大丈夫かなぁ…と心配になるくらいには効果があります)
ITパスポート試験に限らず、資格試験の学習は基本的にこの流れになります。
ITパスポート試験やその他資格試験で最速最短合格するために一番大事なことは、勉強の計画を一番最初に行うことです。
ITパスポート試験に限らず、資格試験に不合格になってしまう人は、計画を立てずに勉強をしている人が多いです。
なぜ、計画を立てずに勉強をしてしまうのかには理由があります。
なぜか学校では勉強の仕方や方法を教えてくれないからです。
その為、そもそも勉強の正しいやり方を知らないという人が大半です。
上の学習全体のイメージを始めて見た人は、なんとなーく、なるほどなぁといった感じに、腑に落ちたのではないでしょうか。
なぜ、なるほどなぁと思えるのかと言うと、人間は不思議なことに、目に見える物(図や表)だと理解力がかなり高くなるからです。
勉強に関しても、この目に見える物(スケジュール管理表等)を利用することで、飛躍的に学習効率が向上させることができます。
学習全体イメージ図の現状把握から見ていきましょう。
ITパスポート試験学習全体のイメージ【現状把握】
現状把握では、まず過去問を確認します。
ITパスポート試験では、受験する人によって勉強時間に大きな差が生まれるので、最初に過去問を1回分解いてみて、どの程度解けるかを確認してみましょう。
過去問は「ITパスポート過去問道場」という無料サイトで解くことができます。
1回解いてみて、全体の正答率が8割以上の人は、後2回分解いて下さい。計3回とも全体の正答率が8割以上で、3分野全ての正答率が5割以上であれば、それ以上勉強する必要はないでしょう。
その人は本番に臨んでください。
それ以外の人は勉強をする必要があります。
調査の解説を見ていきましょう。
ITパスポート試験学習全体のイメージ【調査】
合格に要する一般的な学習時間
調査では、ITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間を調べます。
今回は以下に、目安勉強時間を出しています。
冒頭にも言いましたが、ITパスポート試験に合格するための目安勉強時間は、その人のこれまでの経験や学習してきたことによって大きく変わります。
これが合格に必要な勉強時間の目安ですが、人によって変わるのでITパスポート試験の過去問を1回解いたうえで、目安勉強時間を参考に、自分ならどの程度の勉強時間が必要そうか考えます。
試験範囲
試験範囲の確認は、教科書をさらっと読むことで確認してください。
自分が知っている知識がどの程度あるかを確認し、感覚的に難しそうか、簡単そうかを感じ取ります。
難しそうと感じれば、多めに勉強時間をとる必要があります。
教科書で勉強を始める時に、教科書全体をざっと確認することなく、いきなり冒頭から勉強を開始する人が多いですが、効率が悪いです。
教科書の全体のイメージを掴んでから勉強を開始した方が効率が良いです。
過去問出題比率
試験勉強を始める時は、これまでの試験の問題の中に、過去問と同じような問題が何問出題されているかを調べます。過去問出題比率を調べることで、どの程度過去問を解くべきかを判断します。
ITパスポート試験の過去問の出題比率については、過去問と似た傾向の問題は2割程度出題されると思ってください。
2割程度であれば、過去問を解くことがすごく大事とは言えません。
例えば、これが仮に4割であればかなりの時間を過去問を解くことに充てるべきです。過去問を完璧に覚えれば本番で確実に4割は取れるということになるからです。
このように、過去問の出題比率によって作戦を変える必要があります。
ITパスポート試験学習全体のイメージ【分析】
自分が合格するためには何時間程必要か
試験日が既に決定されているという前提で話をしていきます。
調査を行ったうえで、自分が合格するためには何時間勉強する必要があるかを出します。
これがITパスポート試験での自分の最速最短の合格可能勉強時間になります。
100時間勉強する必要がある人は、10時間の勉強では奇跡が起きない限り不可能ですので、頑張って100時間勉強しましょう。
しかし、これは勉強時間なので、連休を使えば人によってはITパスポート試験に1日、2日で合格することは可能です。
大学生であれば、日々の勉強時間を多めにとることで短い日数で合格可能です。
合格するための日数については計画作成の後に説明します。
試験日までの平日・休日に何時間勉強を確保可能か
まずは、試験日まで残り何日かを確認しましょう。
次に今日から試験日までに何時間勉強することが可能かを出すために、1日単位で何時間勉強することが可能かを出します。
例:12月1日(金)3時間、12月2日(土)5時間…
この時Excelに記入をしても良いです。
総勉強可能時間を出して、本当に自分が勉強する時間を決定します。
自分に足りないものは何か
過去問の結果や教科書を読んでみた結果から自分が苦手だと思う分野、項目を出します。
その苦手分野は他の分野より時間を掛けて勉強をする必要があります。
得意な分野は、教科書を読んでも、過去問を解いても楽しいです。
なぜなら解くことが出来るから。
気持ちは分かるのですが、ITパスポート試験は3分野どれか1つでも点数が低い場合、不合格になってしまう試験です。それを回避するためにも、得意分野を伸ばすよりも苦手分野の克服に時間を使う方が良いでしょう。
ITパスポート試験学習全体のイメージ【計画作成】
Excelでスケジュール管理を行う
本来であれば、Excelで勉強のITパスポート試験のスケジュール管理表を作成するのですが、比較的優しい試験なので、設定した勉強時間が60時間以下の人は簡単なスケジュール管理表でも良いでしょう。(最速最短で合格したい場合は、以下で紹介するしっかりとしたスケジュール表を作成してください)
簡単なスケジュール管理表を作成する場合でも、次の2つのことは必ずスケジュール管理表に入れてください。
- 1日単位で何時間勉強するかを明記
- 毎日勉強した時間を記録
この2つを書くことで、勉強の進捗管理を行うことができます。進捗管理は効率的な勉強に欠かせないものです。どのようなスケジュール管理表を作成するにしても、進捗管理を行わなければ、勉強は効率化しません。
進捗管理を行うことで、勉強が遅れているのか、進んでいるのか、何を勉強する必要があるのかを把握することができ、必要に応じて勉強の計画を変更を行うことで、勉強を最適化します。
自分で設定した勉強時間が90時間以上かつ勉強に慣れていない人はしっかりとしたスケジュール管理表を作成することをおすすめします。
スケジュール管理表の作成方法については以下の記事を参考にしてください。
以下の記事にアクセスすると、ちょうど「日商簿記2級に合格するために勉強スケジュールを作成する」という目次の内容になるので参考にしてください。
平日・休日のタイムスケジュールの作成
日々の予定が不安定な人以外は作ることをおすすめします。
このようにタイムスケジュールを作成すると、何時間勉強できるかを把握しやすいです。
また、この予定通りに動くことで勉強を習慣化することができます。
効率的な勉強が出来ない人は、自分が自分に課したルールを徹底できない人です。
当然のことですが、この日は2時間勉強すると決めているのに、今日はやる気が起きないから明日勉強しようと思って、今日やらないといけないことを先延ばしする人はその分に遅れが生じて、最短合格から遠ざかります。
計画は作ったら、実行する必要があります。
ITパスポート試験最速最短合格日数とは
ITパスポート試験に1日で合格可能か
日曜日が試験日で勉強可能日が休みと仮定します。
土曜日の0時からぶっ続けで徹夜もして勉強すれば、30時間勉強することが可能です。
必要勉強時間が30時間以下の人は合格が可能です。
1日の勉強で合格できる人はそもそも合格に必要な知識が身についている人だけなので、ほとんどの人には無理だと思います。
ITパスポート試験に2日で合格可能か
日曜日が試験日で勉強可能日が休みと仮定します。
金曜日の0時から20時間勉強、1時間休憩、3時間睡眠。
土曜日の0時から19時間勉強、1時間休憩、4時間睡眠。
必要勉強時間が40時間以下の人は合格が可能です。
ITパスポート試験に3日で合格可能か
日曜日が試験日で勉強可能日が休みと仮定します。
木曜日の0時から20時間勉強、1時間休憩、3時間睡眠。
金曜日の0時から19時間勉強、1時間休憩、4時間睡眠。
土曜日の0時から17時間勉強、1時間休憩、6時間睡眠。
必要勉強時間が60時間以下の人は合格が可能です。
ITパスポート試験に1週間で合格可能か
日曜日が試験日で、試験日までの1週間が全て休みと仮定すると、必要勉強時間が100時間以下の人は合格可能です。
平日に仕事や学校、用事がある場合は必要勉強時間が50時間以下の人は可能です。
大学生の場合は休みが長いので、1週間で合格できる人は多いかもしれません。
ITパスポート試験に1ヶ月で合格可能か
平日は仕事や学校、用事があり、土日は全ての時間が勉強に使えるのであれば、必要勉強時間が150時間以下の人は合格可能です。
必要勉強時間が150時間の人は、土日を有効活用する必要があります。150時間の勉強は結構なボリュームになるため計画的な勉強をする必要があります。
ITパスポート試験合格に必要な勉強時間別【勉強のコツ】
基本的に学習とは、インプットとアウトプットの繰り返しです。
ITパスポート試験では、試験勉強を始める前の知識量、理解度でこのインプットとアウトプットの比率を変えると良いです。
先ほど、現状把握のところで「1回解いてみて、全体の正答率が8割以上の人は、後2回分解いて下さい。2回とも全体の正答率が8割以上で、3分野全ての正答率が5割以上であれば、それ以上勉強する必要はないでしょう。」と言いました。
この人は極端に言うと、過去問を解くというアウトプットをしただけで勉強が終了したので、アウトプット10、インプット0の勉強をしたことになります。
つまり、必要勉強時間が少ない人ほどインプットの比率が小さくなり、必要勉強時間が多い人ほど、インプット比率が大きくなります。
以下は、必要勉強時間別のアウトプットとインプットの比率の目安です。
勉強の計画を立てる時の参考にしてください。
必要勉強時間が60時間以下の人は、基礎知識が大分ある人なので過去問を重点的に解けば合格できます。
必要勉強時間が90時間以上の人は、基礎知識が少ない状態なので、丁寧に学習していく必要があります。
【ITパスポート試験】勉強の仕方・やり方・流れ
必要勉強時間が90時間以上の人向けの解説をします。
教科書を2回読む
最初に行う勉強は教科書を2回読むことです。なんとなくこんな単語があるのかと認識します。
始めは、単語の意味も良く分からない状態でイライラするかもしれませんが、大丈夫です、安心してください、初めての知識は分からなくて当然です。
まぁ、こんな感じかという気持ちで読んで教科書の内容をざーっと確認してください。
教科書を読むだけで後々なんかこの単語見たことあるな、という状態になります。
なんかこの単語見たことあるなという状態になることが大事です。
大きい目次を暗記する
次に、1番大きい目次を暗記してください。第1章、第2章というのが一番大きい目次です。目次を覚えると記憶を引き出しやすくなります。
これも学校では教えてくれない記憶法です。実践できている人が少ないので是非実践してみて下さい。驚くほど効果があります。
記憶はパソコンのフォルダのように行います。問題である単語が出てきたら、あぁこの目次の部分の内容かと連想すると記憶が引き出しやすくなります。
過去問を解く
ある程度内容を理解できてきたと感じたら、過去問を解いていきましょう。
運ではなく、完全に自力で解けた問題はしばらく解く必要はないです。解けなかった問題の解答を確認し、理屈を理解することに時間を使いましょう。
例えば、10進数から2進数に変換する方法はなぜそうなるのか理屈を覚える必要がありますよね。
過去問の反復練習をする際は、1度解き終わったら、少し時間を置いてからもう一度解くようにしましょう。少し時間を空けた方が記憶が定着しやすいです。
そして、解けなかった問題が解けるようになったら、その問題もしばらく解く必要はないです。
解ける問題を解くのは時間がもったいないです。
土日など、時間をまとまって確保できる時に総復習という形で、解けた問題も解くようにしましょう。
まとめ
以上が最短で合格するためのノウハウです。スケジュールを作成するだけで、十分に効果を実感できると思うので、是非実践してみて下さい。
応援しています。