【Java入門講座】2章.文字と改行の出力方法とコメントの書き方

Java入門レッスン

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【Java入門講座】は全10章から構成される、初心者向けのJava学習コンテンツです。1章から10章まで学習して頂くことでJavaの基礎を学習することができます。

この記事で分かること
  1. 文字と改行の出力方法
  2. コメントの書き方
  3. ソースコードの書き方のポイント
  4. ソースコードの解説
  5. エスケープシーケンスとは

この章では、文字の出力方法やソースコードの書き方のポイントなど基本的なことを学んでいきます。

ソースコードの解説もしているので、1つ1つ学んでいきましょう。

※まだ開発環境の構築が終わっていない人は、前の章で方法を解説しているので、完了させましょう

Javaでの文字と改行の出力方法

※上記の青い文字から読みたい項目へ移動することができます

Javaでの文字の出力方法:println

printlnの書き方
  • System.out.println(“Hello, World!”);

このように書くことで文字を出力することが出来ます。

表示したい文字を””(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。

以下のようにVSCODEに入力して、実行ボタンを押してみましょう。(コピペでOK)
まずは、VSCODEなどで動きを確認してみてください。

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello, World!");
    }
}

出力結果

helloworldの出力結果1

printlnでの文字出力は以下のように行います。

printlnは自動的に改行が加わります。
以下のソースコードを実行してみましょう。

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello, World!");
        System.out.println("Hello, World!");
    }
}

出力結果

helloworldの出力結果2

このように書くと、改行されてHello, World!が表示されていることが分かります。

Javaでの文字の出力方法:printf

printfの書き方
  • System.out.printf(“Hello, World!”);

printlnではなく、printfでも文字を出力することができます。

以下のソースコードを実行してみましょう。

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.printf("Hello, World!");
    }
}

出力結果

helloworldの出力結果1

printlnと一見同じように見えますが、printfの場合は改行がされていません

以下のソースコードを実行してみましょう。

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.printf("Hello, World!");
        System.out.printf("Hello, World!");
    }
}

出力結果

helloworldの出力結果3

printlnとは違い、Hello, World!が改行されずに表示されています。

Javaでの改行の出力方法:\n

\nの円マークはバックスラッシュを意味しています
nの前にバックスラッシュを書くことで改行を行うことが出来ます。

改行の書き方
  • System.out.printf(“\n”);
  • System.out.printf(“Hello, World!\n”);

以下のソースコードを実行してみましょう。

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.printf("Hello, World!");
        System.out.printf("Hello, World!");

        System.out.printf("\n");

        System.out.printf("Hello, World!\n");
        System.out.printf("Hello, World!");
    }
}

出力結果

helloworldの出力結果4

System.out.printf(“\n”);で改行されて、System.out.printf(“Hello, World!\n”);でもう1回改行されていることが分かります。

Javaでのコメントの書き方

コメントの書き方
  • //System.out.printf(“Hello, World!”);
  • 文字の上や後ろにもコメントを書ける
public class App {
    public static void main(String[] args) {
        //System.out.printf("Hello, World!");
        
        System.out.printf("Hello, World!");//後ろにもコメントを書ける

        //上にもコメントを書ける
        System.out.printf("\n");
    }
}

文字の前に //と入力すると文字が緑色になり、コメントになります。

文字の上や後ろにもコメントを書くことが出来ます。

ショートカットでもコメント化することができます。

ショートカットでのコメントの書き方
  • コメント化したい行を選択し、「Ctrl」キーと「/」キーを同時に押す
  • コメントの解除も同様

ショートカットを試してみましょう。
コメント化とコメントの解除をしてみてください。

Javaのソースコードの書き方のポイント

※上記の青い文字から読みたい項目へ移動することができます

①インデント(字下げ)をする

インデント(字下げ)をする方法
  • インデントしたい行でタブキーを押す
public class App {
public static void main(String[] args) {

System.out.println("Hello, World!");

}
}

このように、ソースコードを左揃えで書いてもエラーにはなりませんが、大変見にくいのでインデント(字下げ)を使うようにしましょう。

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        System.out.println("Hello, World!");

    }
}

このように書いた方が見やすいですよね。

②行頭を揃える

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        System.out.println("Hello, World!");
System.out.println("Hello, World!");

    }
}

このように書いてもエラーは発生しませんが、大変見にくいです。
以下のように行頭を揃えます。

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        System.out.println("Hello, World!");
        System.out.println("Hello, World!");

    }
}

こちらの方が綺麗に見えるため、読みやすいです。
行頭を揃えるように書くようにしましょう。

③コメントを入れる

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        // Hello, World!と表示
        System.out.println("Hello, World!");

    }
}

ソースコードが多くなると、どのソースコードが何やっているのか分からなくなってきます。

他の人が見た時も理解するのに時間が掛かってしまうため、コメントを書くようにします。

④文末には;(セミコロン)をつける

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        // Hello, World!と表示
        System.out.println("Hello, World!")

    }
}

このように、文末に;(セミコロン)をつけないとエラーが発生します。

よくありがちなミスなので注意しましょう。

文末には;(セミコロン)をつけるようにしましょう。

ソースコードの解説

※上記の青い文字から読みたい項目へ移動することができます

先ほど実行した、ソースコードについての解説をします。

public class Appとは

public class Appとは
  • Appはクラス名
  • publicを指定すると他のクラスからそのクラスを使用できる
  • privateを指定すると他のクラスからそのクラスを使用できない

Appはクラス名を表します。

publicのことを修飾子と言います。
publicを指定するとAppクラスを他のクラスで使用可能になります。privateと指定することもでき、この場合は他のクラスから使用できなくなります。

class名ルール
  1. 基本的にクラス名はファイル名と同じにする
  2. 頭文字は大文字
  3. 2文字目からは小文字
  4. 単語の区切りは大文字(例:〇AppStore、×Appstore)
クラスApp2を追加

このように、ファイル「App2.java」を作成してみましょう。

「App.java」には以下のように記述します。

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        // Hello, World!と表示
        System.out.println("Hello, World!")

    }
}

「App2.java」には以下のように記述します。

public class App2 {
    public static void main(String[] args) {

        App.main(args);

    }
}

出力結果

helloworldの出力結果1

このようにクラスApp2でクラスAppを使用できていることが分かります。

続いて「App.java」を次のように変更してみましょう。

private class App {
    public static void main(String[] args) {

        // Hello, World!と表示
        System.out.println("Hello, World!");

    }
}

「public class App」を「private class App2」に変更したため、実行するとエラーになります。

public static void main(String[] args) とは

mainメソッドと呼びます。メソッドとはプログラムで行われる処理のかたまりです。

mainメソッドは必ずクラスに必要です。mainメソッドからプログラムが実行されます。もしmainメソッドの記述がないとプログラム実行時にエラーが出ます。

メソッドについては8章で詳しく学習します

「String[] args」と書くとVSCODEのターミナルから、クラスを実行したときに値を渡すことができます。

[]については9章の配列で詳しく解説するので今回は解説を省略します

ファイル「App.java」に次のように書きましょう。

public class App {
    public static void main(String[] args) {

        // Hello, World!と表示
        System.out.println("Hello, World!" + args[0]);

    }
}

クラスAppをターミナルから実行します。
「java App aaa」とターミナルに入力してEnterを押してください。

ターミナルから実行

出力結果

Hello, world!aaaと表示

Hello, World!の後ろに「aaa」が表示されています。

「String[] args」と書くとターミナルからクラスを実行した際に「aaa」といった値をクラスに渡すことができます。

もしエラーが発生する場合はターミナルを強制終了してもう一度起動してみましょう。
ターミナルの右上にあるゴミ箱のボタンから強制終了できます。

System.out.println(“Hello, World!”);とは

「System.out.println」とはJavaで元から使えるメソッドのことです。これを使用することで文字を出力したあと、改行をしてくれます。

出力したい文字を””(ダブルクォーテーション)で囲みます。しかし、”を文字として出力したいときの書き方があります。その書き方のことをエスケープシーケンスといいます。

Javaのエスケープシーケンスと主要な記号

文字を出力する際に、”や\(バックスラッシュ)は記号と認識されてしまいます。文字として出力したい場合エスケープシーケンスという書き方をする必要があります。

以下にエスケープシーケンスの一例を挙げます。

エスケープシーケンス意味
\n改行
\tタブ
\\文字としての\
\’文字としての’
\”文字としての”
表:エスケープシーケンス

\(円マーク)はバックスラッシュを意味しています。
文字として表示させたい記号の前に\(バックスラッシュ)を書きます。

Javaで使用される主要な記号についても確認しておきましょう。

主要な記号

記号読み方
( )丸かっこ
< >山かっこ
{ }波かっこ
[ ]角かっこ
:コロン
;セミコロン
&アンパサンド
!ビックリマーク、エクスクラメーション
ダブルコーテーション
シングルコーテーション
縦棒、パイプ
%パーセント
*アスタリスク
,カンマ、コンマ
.ピリオド、ドット
@アットマーク
/スラッシュ、スラ
\バックスラッシュ
^ハット、山
ハイフン、マイナス
_アンダーバー、アンダースコア
=イコール
小なり
大なり
~チルダ
#シャープ、イゲタ
表:Javaで使用される主な記号

これらは暗記する必要はありません。

今はどのような記号があるのかを確認し、慣れるところから始めていきましょう。なんとなく、こんな記号があるのかと分かれば大丈夫です。


練習問題

System.out.printlnを使用して以下のように表示してみましょう

I am
Tom.

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        // "I am\nTom." を表示
        System.out.println("I am\nTom.");
    }
}

“ダブルクオーテーション”

public class App {
    public static void main(String[] args) {
        // 半角のダブルクオーテーションを表示
        System.out.println("\"ダブルクオーテーション\"");
    }
}

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