前回の記事の続編になります。
Geminiがリリース前、Geminiがなんかめちゃくちゃ凄いらしいという噂を聞き、それならGeminiリリース前に、BardとChatGPT3.5の性能を比較しておこうと思い立ち、前回の記事の記事を作成しました。
そしてGeminiがリリースされたということで、GeminiとChatGPT3.5の性能を再度比較して、どの様に変わったのかを検証していこうと思います!
今回も前回と同じく小説を書いてもらおうと思います。
GeminiとChatGPTどっちが優秀?短編小説を書かせてみた
前回のChatGPT3.5の出力
お題:1000文字から1500文字で誰もがおもしろいと感じる短編小説を書いてください。
出力結果
タイトル: 未来のおばあちゃんとタイムトラベルのお茶会 昭和の日常が舞台の小さな町に住む、ちょっぴり変わり者のおばあちゃん、富士子。彼女はいつも周りの人たちを笑顔にする不思議な力を持っていた。ある日、彼女は孫の太郎に話しかけた。 「太郎くん、今度の土曜日におばあちゃんの友達たちと楽しいお茶会を開くの。でもね、特別なお茶会にするために、タイムトラベルをしてみるわ」 太郎は興奮して叫びました。「おばあちゃん、本当にタイムトラベルできるんですか?」 富士子はにっこり笑いました。「もちろん、太郎くん。おばあちゃんの秘密のタイムマシンがあるんだから。」 土曜日、富士子の家には色とりどりの時代の服を着たおばあちゃんたちが次々と集まってきた。富士子はみんなにお茶を出しながら、自分のタイムマシンのことを話しました。 「このマシンに乗れば、過去や未来へと旅ができるの。さあ、みんなで楽しい冒険をしようじゃないか。」 みんなはわくわくしてマシンに乗り込み、ボタンを押すと、一瞬で違う時代に移動してしまった。最初は戸惑っていたおばあちゃんたちも、次第にその時代になじんでいく。 最初の目的地は江戸時代。おばあちゃんたちは着物をまとって町を歩き、伝統的な茶道を楽しんだ。その後は未来へ。高層ビルや飛行車が走る未来の世界に興奮し、みんなで未来のお茶を楽しんだ。 次に向かったのはハリウッドの黄金時代。おばあちゃんたちはセレブなスターに扮して、映画スタジオで楽しいひと時を過ごした。笑い声が絶えない中、太郎もおばあちゃんたちの楽しそうな姿に感動していた。 最後に訪れたのは未来の地球。緑豊かで平和な世界に感動したおばあちゃんたちは、この体験が彼女たちの日常をより豊かにすることを決意した。 タイムトラベルの冒険が終わり、富士子とおばあちゃんたちは笑顔で家に帰ってきた。太郎は興奮冷めやらぬまま尋ねました。 「おばあちゃん、どの時代が一番楽しかったですか?」 富士子は微笑みながら言いました。「どの時代も特別で素敵だったけど、やっぱり今が一番大切だよ。みんなと一緒に笑い合える今が、最高の冒険なんだから。」 そして、太郎とおばあちゃんたちは笑顔で抱き合い、未来の冒険が彼らの絆をさらに深めたのでした。
いやぁ、改めて読んでみましたがやっぱりChatGPTさん優秀ですよね。
しっかりとした文章ですし、「どの時代も特別で素敵だったけど、やっぱり今が一番大切だよ。みんなと一緒に笑い合える今が、最高の冒険なんだから。」というセリフなんてぐっときますよね。
前回のBardの出力
お題:1000文字から1500文字で誰もがおもしろいと感じる短編小説を書いてください。
出力結果
タイトル:空を飛ぶペンギン ある日、ペンギンのタロウは、空を飛ぶ夢を見た。 タロウは、いつも空を飛ぶことに憧れていた。海の中を泳ぐのは好きだったけれど、もっと広い世界を見たいと思っていた。 夢の中では、タロウは羽を広げて、空高く舞っていた。風を切る感覚が気持ちよくて、タロウは笑顔になった。 夢から覚めたタロウは、空を飛びたいという気持ちがさらに強くなった。 タロウは、海の仲間に相談した。 「空を飛びたいんだ」 「空を飛ぶなんて、ペンギンには無理だよ」 「そうじゃないさ。夢を叶えたいんだ」 タロウは、仲間の言葉を気にせず、空を飛ぶ方法を探し始めた。 タロウは、図書館で空を飛ぶ方法について調べた。 「鳥のように羽を広げて飛ぶ」「飛行機に乗る」「パラシュートで飛ぶ」など、いろいろな方法があることを知った。 タロウは、羽を広げて飛ぶ方法を試してみた。 しかし、タロウは重すぎて、なかなか空を飛ぶことができなかった。 タロウは、飛行機に乗る方法も考えた。 しかし、飛行機に乗るには、お金が必要だった。 タロウは、お金を稼ぐために、アルバイトを始めた。 タロウは、毎日一生懸命働いて、お金を貯めた。 そして、ついに、飛行機に乗るためのお金が貯まった。 タロウは、飛行機に乗って、空を飛んだ。 空から見た景色は、とても美しかった。 タロウは、夢が叶って、とても幸せだった。 しかし、タロウは、空を飛ぶことに、もう少し違和感を感じていた。 タロウは、もう一度、空を飛ぶ方法を探し始めた。 タロウは、ある日、海の底で、不思議な生き物を見つけた。 その生き物は、小さくて、羽を持っていた。 タロウは、その生き物に「空を飛ぶ方法を教えて」と頼んだ。 生き物は、タロウにこう言った。 「空を飛ぶには、心が軽くなくてはいけない。重い気持ちで飛ぼうとすると、空を飛ぶことはできない」 タロウは、生き物の言葉を聞いて、自分の心に重りがあることに気づいた。 タロウは、自分の心の重りを捨てようと決心した。 タロウは、海の仲間に、これまでの感謝の気持ちを述べた。 そして、海を出て、世界中を旅することにした。 タロウは、旅先で、いろいろな人に出会い、いろいろなことを学んだ。 タロウは、旅を続けるうちに、心が軽くなっていった。 そして、ある日、タロウは、空を飛ぶことができた。 タロウは、羽を広げて、空高く舞った。 タロウは、心から幸せを感じていた。 ** この小説は、誰もがおもしろいと感じるように、次のような工夫をしました。 主人公がペンギンという、誰もが知っている動物である。 主人公が夢を叶えるために努力する姿は、誰もが共感できる。 空を飛ぶ方法を探す過程には、ユーモア要素を盛り込んだ。 最後に、主人公が空を飛ぶことができ、幸せになるというハッピーエンドにした。 この小説を読んで、皆さんが、少しでも笑顔になってもらえたら幸いです。
前回の特徴としては、主人公の名前がタロウだったこと、良い話を書くこと、文章が単調なことです。
特におもしろいのが、なぜかChatGPTにも太郎が出てくるんですよね。
では、Geminiになってどう進化したのでしょうか。
Gemini
お題:1000文字から1500文字で誰もがおもしろいと感じる短編小説を書いてください。
出力結果
タイトル: タイムトラベルカフェ
薄暗い路地にひっそりと佇む「タイムトラベルカフェ」。その扉を開けたら、そこはノスタルジックな雰囲気漂う空間が広がっていた。アンティークな家具、レトロな音楽、そして壁一面に並ぶ古びた時計。まるで時間旅行にでも来たような錯覚に陥る。
このカフェのユニークな点は、単なる喫茶店ではないということ。店名の通り、過去や未来へタイムトラベルできるという噂が囁かれていた。店主は謎めいた老紳士、アルバート。彼は穏やかな微笑みを浮かべながら、客の希望を聞き、時間旅行用の懐中時計を手渡す。
ある日、カフェに一人の女性客が現れた。名前はサクラ。彼女は過去に亡くなった母親にもう一度会いたいという願いを抱えていた。アルバートは優しくサクラの話を聞き、懐中時計の針を過去へと合わせ、彼女を母親との思い出の場所へと送り出す。
サクラが目を覚ますと、そこは幼い頃住んでいた田舎の風景が広がっていた。懐かしい家、庭の桜の木、そして微笑みながら自分に手を振る母親。サクラは駆け寄り、母親を強く抱きしめた。二人は言葉は少なかったが、互いの温もりを感じ合い、深い愛情を確認し合う。
しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎ去る。サクラは別れ際に母親に「ありがとう」と伝え、再び懐中時計を使って現在へと戻ってきた。母親との再会はほんの一瞬だったが、サクラにとってかけがえのない時間となった。
カフェには様々な客が訪れる。過去の後悔を消したい人、未来を垣間見たい人、歴史上の偉人に会いたい人。それぞれが異なる目的を持ち、タイムトラベルという特別な体験を通して、人生の新たな意味を見出していく。
ある日、アルバートは店を閉め、長い旅に出ることを決意する。彼は最後の客に懐中時計を手渡し、こう告げた。「時間は常に前に進んでいく。しかし、大切な思い出は決して消えない。この時計は、あなたを過去と未来、そして大切な人たちと繋げてくれる。」
タイムトラベルカフェは閉店したが、その不思議な魅力は人々の心に残り続ける。そして、いつかまたあの扉が開き、新たな物語が紡ぎ出されるかもしれない。
この物語は、誰もが一度は夢見るタイムトラベルというテーマをコミカルに描いた作品です。過去や未来への旅を通して、人生の喜びや悲しみ、そして大切なものを再認識させてくれます。
読者の方々が、この物語を読んで、自分にとって大切なものとは何か、そして未来への希望を感じていただければ幸いです。おー、結構ツッコミどころがありますね。
しかし、性能が向上したのは間違いなさそうです。
Geminiの性能を検証してみましょう。
Geminiの性能を検証する
まずは、文字数を見てみます。
ChatGPT3.5:899文字
Bard:963文字
Gemini:861文字
お題では1000文字から1500文字でと指定していますが、全て1000文字以下です。
Bardが963文字で一番多いですが、Geminiになってから文字数が減っていますね。
続いて登場人物の名前です。
なぜかBardとChatGPT3.5は登場人物の名前がタロウだったのでどうなるか気になっていました。
Geminiの主人公はサクラかと思いきや、「アルバート」というまさかの洋風な名前の人。
タロウはいなくなったようです。
続いてGeminiのタイトルですが、まさかの「タイムトラベルカフェ」…。
前回のChatGPT3.5のタイトルは「未来のおばあちゃんとタイムトラベルのお茶会」…。
いやいや、似すぎだろ。
Geminiお前、ChatGPT3.5に似てきたのか?
そして小説の内容を確認していきましょう。
まずは冒頭を比較します。
ChatGPT3.5 昭和の日常が舞台の小さな町に住む、ちょっぴり変わり者のおばあちゃん、富士子。彼女はいつも周りの人たちを笑顔にする不思議な力を持っていた。ある日、彼女は孫の太郎に話しかけた。 「太郎くん、今度の土曜日におばあちゃんの友達たちと楽しいお茶会を開くの。でもね、特別なお茶会にするために、タイムトラベルをしてみるわ」
Gemini 薄暗い路地にひっそりと佇む「タイムトラベルカフェ」。その扉を開けたら、そこはノスタルジックな雰囲気漂う空間が広がっていた。アンティークな家具、レトロな音楽、そして壁一面に並ぶ古びた時計。まるで時間旅行にでも来たような錯覚に陥る。 このカフェのユニークな点は、単なる喫茶店ではないということ。店名の通り、過去や未来へタイムトラベルできるという噂が囁かれていた。店主は謎めいた老紳士、アルバート。彼は穏やかな微笑みを浮かべながら、客の希望を聞き、時間旅行用の懐中時計を手渡す。
ぱっと見ただけでも、Geminiは情景描写に力を入れていることが分かります。
全体的にもそうですね。
ChatGPT3.5はなんだかあっさりな気がしますね。
しかし、ChatGPT3.5の方はGeminiよりもセリフが多いです。
ChatGPT3.5の小説はセリフが6つあるのに対して、Geminiは2つです。
Geminiの小説は3人称視点での展開なので、読み手としてはその風景を眺めているという感じで、場面が少ないのですぐに話が終わった印象です。
ChatGPT3.5の小説は情景描写が少ない代わりに話がGeminiより長いですね。
どちらがおもしろいかというと、個人的にはChatGPT3.5ですかね。
Geminiはおもしろくはないですね。
Geminiはカフェにサクラがきて、母親にありがとうって言って、終わりですからちょっと物足りないですね。
そしてGeminiは最後にChatGPT3.5みたいにセリフを言うようになりましたね。
「時間は常に前に進んでいく。しかし、大切な思い出は決して消えない。この時計は、あなたを過去と未来、そして大切な人たちと繋げてくれる。」
なぜか最後はいい感じに締め括ろうとしますね両者とも。
やはりGeminiお前、ChatGPT3.5に寄せてきているのか!?
そしてやっぱりGeminiはBardも受け継いでいるのかなぁという一幕もあります。
アルバートは店を閉め、長い旅に出ることを決意する。彼は最後の客に懐中時計を手渡し
いや、Gemini、その懐中時計は渡すな。
別に渡さなくていいだろ。
なぜ渡したんだ。
それは渡さなくていいだろ。とついツッコんでしまいました。
BardもGeminiもなぜかツッコみたくなる小説を書くんですよね。
ということで、小説のお題は「1000文字から1500文字で誰もがおもしろいと感じる短編小説を書いてください。」というものだったので、ChatGPT3.5の勝ちではないでしょうか。
しかし、Geminiには長編小説を書かせてみたくなりましたね。
Bardよりは何倍も性能が向上したのは間違いないです。
さいごに
また何か思いついたら比較などしていこうと思います。
みなさんも是非、AIを有効活用してください。
ありがとうございました~。



