- 派遣のプログラマー・エンジニアとは何か
- 派遣以外のプログラマー・エンジニアとの違い
- 派遣プログラマー・エンジニアはやめた方と聞くことがあるか本当か
プログラマー・エンジニアとして客先に派遣される人もいると聞くけど、仕事内容はどういったものなのか、派遣社員とは何が違うのか等気になっている人もいると思います。
そんな人のために、派遣プログラマー・エンジニアについて徹底解説します。
- 未経験からプログラマー・エンジニアになりたい人
- 転職したいけどスキルがなくて悩んでいる人
- 就活でIT業界が候補に入っている人
とにかく、プログラマーに興味のある人におすすめの記事となっています。
派遣プログラマー・エンジニアと派遣社員の違い

基本的に、派遣プログラマー・エンジニアとは、IT企業に正社員として雇用されていて、他社に派遣されるプログラマー・エンジニアのことをいいます。
一般的な派遣社員とは違うことをまずは知っておいてください。
常用型派遣
常用型派遣とは、派遣元(IT企業)の正社員として雇用され、派遣先で働く形態です。派遣先がない期間においても給料が支払われます。
派遣のプログラマー・エンジニアとは、常用型の派遣であることが多いです。
そのため、未経験からプログラマー・エンジニアに転職したい人は、派遣のプログラマー・エンジニアといっても基本的には正社員として採用されるということを知っておきましょう。
また、派遣には2つの契約形態があります。
準委任契約(SES)

SES(System Engineering Service)企業は準委任契約という契約形態を取っています。
SES企業とは、システムエンジニアリングサービスという通り、システム専門の人材を派遣し、IT技術を提供することを事業にしている企業のことです。
準委任契約の特徴は以下の通りです。
- 派遣先にプログラマー・エンジニアに対する指揮命令権がない(派遣先はプログラマー・エンジニアに指示を出すことができない)
- 派遣先はプログラマー・エンジニアの労働力、労働時間に対して報酬を支払う(納品物はない)
- 1つ1つの現場の契約期間が比較的短い(1ヵ月~3ヵ月)
指揮命令権がプログラマー・エンジニアが所属する会社、上司にあるため、基本的な指示に従っていれば派遣先の指示を受けることなく、自分の裁量で仕事を行うことができます。
報酬は、作業時間(1時間当たり)○○円といったような形になります。
1つ1つの現場の契約期間が短いため、多くの現場で経験を積むことができます。
労働者派遣契約

労働者派遣契約の特徴は以下の通りです。
- 派遣先にプログラマー・エンジニアに対する指揮命令権がある(派遣先はエンジニアに直接指示を出すことができる)
- 派遣先はプログラマー・エンジニアの労働力、労働時間に対して報酬を支払う(納品物はない)
- 1つの派遣先での就業期間が長い傾向にある
準委任契約と違い、派遣先の指示に従う必要があります。そのため、自分が所属するIT企業との関係が希薄に感じるときがあるかもしれません。
また、同一企業に就業する期間が長くなる傾向にあります。そのため、準委任契約と比べて様々な経験を積むことには適していないと言えます。
しかし、トヨタなどの大企業で働く経験を得られる可能性や1つの言語を集中して習得できるというメリットがあります。
登録型派遣

派遣先となる会社と派遣元(派遣会社)の間で定められた期間のみ、派遣会社と雇用契約(有期雇用)を結びます。雇用期間を満了後、次の派遣先が決まるまでは給料は支払われません。
一般的に連想される派遣社員は、この登録型派遣のことです。
登録型派遣では、テスターといって開発したシステムのテストを行うための人が派遣されることはありますが、開発のためにプログラマー・エンジニアとして派遣されることはあまりありません。
派遣プログラマー・エンジニアの仕事
IT企業から派遣される人の仕事として、まずはソースコードを実際に書くプログラマーがあります。タイトルにもある派遣プログラマーがこれに当たります。
しかし、案件によっては運用保守といって、システム開発後のシステムが安定して稼働するための管理を行う仕事もあります。
面接時などに、開発をやらせてくれるか確認するといいでしょう。
20代、30代スキルがなくても未経験で転職可能?
十分転職可能
なぜ、転職可能かというと私自身未経験からの転職者を多く見ているからです。
未経験からプログラマーに転職する人は多いですし、30代の人も普通にいます。
未経験の人が高頻度で採用されるのは理由があります。
IT業界に転職してみたけど、自分に合わないなぁと思って退職する人が一定数いるからです。
その分を当然採用するので、採用されるのが難しいという状況にならないのです。
当サイトでは未経験からプログラマーになるためのノウハウ等を記事にまとめているのでよろければ参考にしてください。
派遣以外のプログラマー・エンジニアとは

自社プロダクト開発
派遣以外のプログラマー・エンジニアには、自社プロダクトを開発している人がいます。
独自のソフトウェア、Webサービス、アプリなどの開発をしています。現場が変わるのが嫌な人やその会社のサービス好きというような人に向いていると思います。
請負契約(SI)

SI(System Integration)企業は、主に請負契約という契約形態を取りシステム開発等を行います。
請負契約の特徴は、成果物に対して報酬が支払われる点です。成果物が納品されるまで報酬は発生しません。
SI企業は1次請け、2次請けであることが多いです。

大規模なシステム開発の場合、単一企業では人員が不足するため、開発工程等を2次請けに外注します。
上記の図のように、A社はここ担当ね、B社はここ担当ねといったように業務を分担してシステムを開発していきます。
2次請け、1次請けとなるにつれて上流工程を担当するようになります。
上流工程とは、システムの設計などです。
派遣プログラマー・エンジニアは本当にやめた方が良いのか

やめる必要はない
目的によって企業を選ぶべき
皆さんは、就職するときに何を重視していますか?
必ず、自分の希望があるはずです。年収、福利厚生、転勤の有無、職種など考えると思います。
例えば、今は年収を重視していない、とにかくプログラミング技術を習得したい、とにかく経験を積み技術力の高い企業に就職したい又はフリーランスとして働きたい、というのであれば派遣プログラマー・エンジニアに向いていると思います。
派遣プログラマーの年収は高いとは言えません。しかし経験を積むことができます。
現場によっては毎日残業があるところもあります。とにかくプログラミング技術を習得したいという人にとっては残業は成長するチャンスと言えます。
残業をしたくない人にとってはブラック企業と感じる企業もあるかもしれません。
ブラック企業の特徴として、長時間労働以外にも有給が取得できないなどあると思います。そういう本当のブラック企業ではプログラミング技術の習得は難しいので、ブラック企業かどうかを見極める必要があります。
- 従業員数が少ない企業には慎重になる
- 会社設立年数が短い企業には慎重になる
- 大企業と取引があるか確認する
10年前、20年前と比べると36協定など法整備が進み、ブラック企業は少なくなっていると思います。
もし、安定を望んでいるので派遣プログラマー・エンジニアはあまりおすすめはできません。
当サイトではプログラミング学習ページも用意しています。よければスキルアップのためにご利用ください。
さいごに
今回は、派遣プログラマー・エンジニアに焦点を当てた解説を行いました。
プログラマー・エンジニアと言っても働き方は多岐にわたります。
自分に合う働き方を探して、企業を決めるといいでしょう。




