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- WindowsでVSCODEを利用したC言語の開発環境構築方法
- MinGWのインストール方法
- 環境変数(PATH)の設定方法
- VSCODEのインストール方法
- VSCODEの初期設定方法
- 開発環境構築後のプログラム実行方法
この記事を読めば、Visual Studio CodeでC言語の開発環境を構築しプログラミングを始められるようになります
とりあえず環境構築が出来れば良いという人は、目次の「開発環境について」を飛ばして頂いて構いません。
目次「WindowsOS VSCODEでのC言語開発環境構築」から順番に行えば環境構築が完了します。
開発環境方法だけでなく、簡単なプログラムの実行方法についても解説しているので、それが実行できれば開発環境の構築に成功したと言えます。初心者にとって分かりやすい内容となっています。
開発環境について

開発環境とは
開発環境は、ソフトウェアやアプリケーションの開発作業を行うための環境やツールセットのことを指します。
開発者がコードの作成、テスト、デバッグ、アプリケーションのビルドなどを行うために使用する場所やツールの組み合わせです。
開発環境は、効率的なソフトウェア開発プロセスを支援し、コード品質や開発者の生産性を向上させる役割を果たします。
C言語の開発環境構築では、「MinGWのインストール」、「環境変数(PATH)の設定」が必要です。
ソースコードを入力するためのエディタとして、今回は「Visual Studio Code」を使用します。
MinGWとは
MinGWは、GCC(GNU Compiler Collection)という、複数のプログラミング言語のコンパイラを提供しているものをWindows上で使用できるようにしたものです。
プログラムを実行するためには、人間が理解できるプログラミング言語で書かれたソースコードを、コンピュータが理解できるバイナリ形式のコードに変換する必要があります。
バイナリ形式のコードとは、0と1だけで構成されているコードのことです。
「00100101010100」こんな感じです。
なぜ、バイナリ形式のコードに変換する必要があるのかというと、コンピュータは0と1でしか物事を理解できないからです。
この変換することをコンパイルといいます。
そしてコンパイルを行うソフトウェアのことをコンパイラと言います。
これにより、Windows上でCやC++のプログラムを開発および実行することができます。
そのため、MinGWをダウンロードします。
環境変数とは
環境変数は、システム内においてプロセス間の情報共有や設定を行うための変数のことです。
変数についてはこちらを参照してください。「変数とは」
環境変数名PATHとは
PATHは実行可能なプログラムやコマンドを格納しているディレクトリのリストを示す環境変数です。
システムは、コマンドを実行する際にそのコマンドがどのディレクトリにあるかを知る必要があります。
システムは、コマンドの名前を受け取り、PATH内のディレクトリを順番に検索し、そのコマンドが存在するかどうかを確認します。もしコマンドが見つかれば、それを実行します。
PATHを設定することで、ターミナルやコマンドプロンプトからどのディレクトリでもプログラムを実行できるようになります。
Visual Studio Code(VSCODE)とは
Visual Studio CodeのことをVSCODEとも言います。

上記の画像がVSCODEの画面です。
これはC言語で書かれていて、実行ボタンを押すと、Hello World!と表示されます。
これを使用します。
WindowsOS VSCODEでのC言語開発環境構築
MinGWをダウンロード
MinGWはこちらから。
自動で「mingw-w64-install.exe」がダウンロードされます。
MinGWをインストール
「mingw-w64-install.exe」を実行します。

Nextボタンをクリックしてください。
↓

Architectureをx86_64に変更してください。Exceptionは自動で変更されます。
↓

Nextボタンをクリックしてください。
続いて環境変数の設定を行います。
MinGWをインストールできない場合
次の画像と同じものが表示された場合下記の手順を踏んでください。

「x86_64-8.1.0-release-posix-seh-rt_v6-rev0.7z」をダウンロードする必要があります。
こちらのサイトからできます。
下にスクロールすると以下の画像に該当する部分があります。

x86_64-posix-sehをクリック後「x86_64-8.1.0-release-posix-seh-rt_v6-rev0.7z」が自動でダウンロードされます。
このファイルは7zip形式で圧縮されているため、7-zipを使って解凍する必要があります。
7-zipをダウンロードしていない人はダウンロードしましょう。
こちらのサイトからできます。
アクセスすると以下の画像に該当する部分が表示されます。

↓
Downloadボタンからファイルをダウンロードしてください。
「7z2301-x64.exe」をダウンロード後、実行します。
ダウンロードしたファイルを実行してください。
インストールが開始されます。
↓

installボタンをクリックしてください。
↓

7-zipをインストールしたら、MinGWのファイル「x86_64-8.1.0-release-posix-seh-rt_v6-rev0.7z」を右クリックします。
その後7-Zipをクリックし、ここに展開をクリックします。
↓

mingw64というファイルがダウンロードフォルダに現れるため、これをコピーします。
↓

Program Filesフォルダにmingw64をペーストします。
続いて環境変数の設定を行います。
MinGWの環境変数の設定(PATHの設定)
MinGWの環境変数を設定します

Windowsキーを押して、「env」と入力します。
「環境変数を編集」をクリックします。
↓

Pathを選択し、編集をクリックします。
↓

新規をクリックし、「C:\Program Files\mingw64\bin」と入力します。
最後にOKをクリックします。
↓

Windowsキーをクリックし、cmdと入力します。
コマンドプロンプトをクリックします。
↓

「gcc -v」と入力し、Enterキーを押します。
version情報が表示されれば完了です。
表示されない場合、PATHが間違えていないか確認し、再起動してください。
Visual Studio Code(VSCODE)をインストール
「Visual Studio Code」をダウンロードします。
こちらのサイトからできます。


Windowsと書かれているところをクリックするとダウンロードされます。
↓

ダウンロードしたファイルを実行します。
同意するを選択し、次へをクリックします。
↓

次へをクリックします。
↓

次へをクリックします。
↓

以下の3項目にチェックを入れます。
- デスクトップ上にアイコンを作成する
- エクスプローラーのファイルコンテキストメニューに[Codeで開く]アクションを追加する
- PATHへの追加(再起動時に使用可能)
チェックを入れたら次へをクリックします。
↓

インストールをクリックします。
↓

完了をクリックし、インストールは完了です。
↓
「Visual Studio Code」を起動してください。
使いやすくするために、拡張機能の設定を行います。

VSCODEの拡張機能の設定
「Visual Studio Code」を使いやすくするために拡張機能の設定を行います。
VSCODEの拡張機能インストール「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」日本語の設定
「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールします。

検索欄に「Japanese」と入力してください。
↓

インストールすると画面の右下に「Change Language and Restart」とポップアップウィンドウが表示されます。
これをクリックします。
再起動され、英語表記が日本語表記に変わります。
VSCODE拡張機能インストール「Code Runner」
プログラムをショートコードで簡単に実行したり、ソースコードを範囲指定して実行できるようになります。

再度、拡張機能をインストールします。
検索欄に「Code Runner」と入力してください。
「Code Runner」をインストールします。
VSCODEの拡張機能インストール「C/C++」
C/C++をインストールします。

次に、検索欄に「c」と入力し、C/C++をインストールしてください。
VSCODEの拡張機能の設定「Run In Terminal」にチェック

「C/C++」のインストールが完了すると、インストールと表示されていた箇所が歯車マークに変わります。これをクリックします。
「拡張機能の設定」をクリックします。
↓

検索欄に「Run In Terminal」と入力してください。
「Run In Terminal」にチェックを入れます。
チェックを入れたら、設定画面を閉じ、再度拡張機能の画面を開きます。
VSCODEでのC言語開発環境構築を完了する
続いて、デスクトップ画面で新規フォルダ作成を行います。
今回はフォルダー名を「C」としました。

↓

「Visual Studio Code」に戻り、フォルダーを開くをクリックします。
↓

先ほど作成したフォルダーを選択し、フォルダーの選択をクリックします。
↓

フォルダーを開いたら、新規ファイル作成をクリックします。
ファイル名を入力し、Enterをおします。
今回はファイル名を「sample.c」としました。
拡張子の「c」はC言語のファイルという意味です。
↓
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello World!\n");
return 0;
}ファイルを作成したら、実際にソースコードを入力します。
上記のソースコードをコピーして、以下のように貼り付けてください。

これはHello World!という文字を出力させるためのソースコードです。
↓

ソースコードを貼り付けたら必ず保存します。
保存しないとプログラムが実行できません。
以下の画像の手順で保存するか、もしくはショートカット「Ctrl + S」で保存します。
↓

保存ができたら、実際に動作確認を行います。
画面右上にある、「Run Code」ボタンをクリックします。
「Hello World!」と表示されれば問題ありません。
おめでとうございます!
プログラミングの第一歩を踏み出しました!
↓

いちいち保存を手動で行うのは面倒くさいと思う方は以下の手順で自動保存設定を行いましょう。
↓

設定画面を開いたら、検索欄に「Auto Save」と入力します。
項目を「afterDelay」に変更し完了です。
Javaの開発環境構築の方法の記事もあるので、Javaの勉強もしたい人は是非ご利用ください。
MacOSの開発環境構築方法
虫眼鏡のマークをしている「Spotlight」に「ターミナル」と入力してください。
ターミナルを起動させて「xcode-select –install」と入力し、Enterを押してください。
そしてツールをインストールします。
インストールが完了したらターミナルに「gcc -v」と入力してください。
version情報が表示されていれば完了です。
この後の設定はWindowsと同じです。
目次の「Visual Studio Code(VSCODE)をインストール」に移動し、手順に従ってください。
VSCODEはMacOS版をインストールしてください。


