このデジタル社会において、LINE、SNS、メールといったコミュニケーションツールの利用は避けては通れません。
そこで発生するのが、自分が送信した文章が、相手に誤解される、勘違いされる、異なる解釈をされることで生まれる人間関係の溝です。ひどい場合には喧嘩に発展することもあります。
学生や大人に関わらず発生するトラブルなので注意が必要です。
自分が認識している漢字や言葉の意味と、相手が認識している漢字や言葉の意味に違いがある場合、誤解が生まれることがあります。
そのため、一人一人が正しい日本語を勉強し、正しい表現を行うことが社会全体としてトラブルを減らすための手段だと思います。
どのような言葉、日本語が誤解、勘違いされる可能性があるかを見ていきましょう。
LINEやSNSで誤解勘違いされやすい言葉や表現
断定表現
「絶対に」、「普通に」等の言葉です。もし正しいことを言っていたとしても、相手によっては、「絶対にって何絶対にって」、「普通にって何普通にって」と思う人もいます。
また例えば、何か相談を受けていたとして、「あなたはこうするべき」と言う表現にも注意が必要です。もしアドバイスのつもりで正しいことを言っていたとしても、「あなたに何が分かるの」、「そんなこと言われなくても分かっている」と思う人もいます。
断定表現というのは、相手からすると圧力を感じるものなので使いどころには注意した方が良いでしょう。
否定表現
よくあるのが相手の話を聞いてから、「でもさ~、〇〇だよね~」といったように最初に「でも」を付ける表現です。「でも」という言葉で否定されていると感じる人もいます。「でも」ということが癖になってしまっている人は、「でも」を「たしかにね」に変えて一度肯定をするといいかもしれません。
基本的に、誰でも否定されることは嫌ですよね。
相手の気持ちに寄り添うことが大事だと言えます。
誉め言葉と皮肉・嫌味
誉め言葉を皮肉や嫌味などの否定的な言葉として捉える人もいます。
例えば、「○○は可愛いからいいよね~」と純粋に褒めているだけなのに、それを嫌味に感じるという人がいます。
この時、相手は勝手に脳内で言葉を嫌味っぽく再生してしまい、嫌味だと感じている場合があります。
「○○は可愛いからいいよね~」と言っている人を想像してみて下さい。
真顔、笑顔、引きつった顔、口調、色々なパターンを想像することができます。
嫌味を言っているようなパターンも想像が可能です。
こちらとしては純粋に褒めているつもりなのに、勘違いされてはたまったものではありません。
相手の勘違いを防ぐためには、笑顔の絵文字を最後に付けるなどの工夫が必要です。
曖昧表現
「○○君って意外と○○だよね~」、「案外良かった」という曖昧な表現は、言われた方からすると、相手がどういう意図で言っているのかが分からない場合があります。
「意外と○○」と思ったということは、当初想定していた結果と別の結果になったと考えられます。「意外と○○」と言われた方からすると、自分に対して相手は当初何を思っていたのか気になります。
「案外良かった」という言葉の「案外」とは、「予想が外れること」を意味しているので、「案外良かった」とは「予想が外れて良かった」という意味になります。
もう少し言い換えると、「あまり期待していなかったけど、予想が外れて良かった」と捉えることもできるので、注意が必要です。
「意外」と「案外」という曖昧な表現を使わずに、「凄く良かった」という直球な意見を述べた方が相手にストレートに気持ちが伝わります。
勝手な脳内変換
誉め言葉の勘違いでも述べましたが、文字だけだと、相手の表情や口調、声のトーンが分かりません。その為、相手の表情や口調、声のトーンを想像することになります。
つまりメッセージの送信側からすると、相手は勝手にこちらのメッセージを脳内変換するわけです。
そうするとこちらの意図することとは異なった捉え方をされることがあります。
勘違いはいつ発生するか分かりません。いつ発生するか分からない勘違いを防ぐ為には、顔の表情が分かる絵文字を基本的に使用していくこと有効です。
絵文字を使用することで、相手の勝手な脳内変換を阻止できます。
言葉の短縮・省略
言葉の省略も注意が必要です。「○○が理由で、○○だから、無理」と言うのと、「無理」しか言わないのでは、後者の場合、え?なんで無理なの?理由は?ってなりますよね。
電話の場合は、気になったことがあれば、すぐにちょっと待って今のどういうこと?と聞くことができますが、LINEなどのメッセージの場合すぐに返信が来るとは限りません。
相手に疑問を頂かせるということは、相手がメッセージを余計に入力しないといけないという無駄や、時間的な無駄も発生するため、避けるべきです。
一度のメッセージで相手が理解できるように、必要な情報を伝えましょう。
LINEでの誤解勘違いすれ違いは最悪彼氏・彼女との別れに繋がる
特にLINEで誤解や勘違いが発生しやすい時は、感情が高ぶっている時です。彼氏彼女と喧嘩が発生してしまい、LINEで自分の意見を文章にして相手にぶつけてしまう時があると思います。
電話はしたくないから、LINEでメッセージを送るという選択をする時もあるかもしれませんが、文章と電話では情報量が文章の方が圧倒的に少ないため、誤解を招く恐れがあります。
感情的になってしまっていると感じた時は一旦落ち着いて、冷静になってからメッセージを送信することを心掛けましょう。
「そういう意味で言ったわけじゃないのに、なんでそうやって捉えるの?」と思ったことがありませんか?
喧嘩の時は話が嚙み合わないことがあります。
そういう時は2人で考えていること、思っていることにズレが発生しているかもしれません。
そういう時は、そもそも喧嘩が発生した原因はなにか?を考えてください。喧嘩が発生するのには原因があるはずです。何も原因がなければ喧嘩が発生するわけがありません。
喧嘩の原因が分かれば、それを解消するための話し合いをしましょう。喧嘩がエスカレートしている場合、本当に大事なことは、今回発生した喧嘩の原因を解消することなのに他の話をしていて論点がずれている場合があります。
誤解や勘違いから人間関係が壊れることは本当に悲しいことですよね。
できれば喧嘩をしたくないですよね。
そもそも人がイライラする理由を知ると喧嘩を減らせるかもしれません。
喧嘩はイライラするから発生するものです。
自分がイライラしない、相手にイライラさせないようにすれば、喧嘩を減らすことができます。
人がイライラするときは、自分の思い通りにいかない時です。
以下にイライラする例を挙げます。
- 貧乏ゆすりをしている人を見るとイライラする
- 隣の席の人にいきなり大きな音を出されてイライラする
- 隣の部屋の人が夜中にうるさくてイライラする
- 彼氏が構ってくれないからイライラする
- 彼氏が素っ気ないからイライラする
- 彼女のLINEの返信が遅くてイライラする
- 彼女が他の男と遊んでイライラする
- 前の車の速度が遅すぎてイライラする
- 仕事がうまくいかなくてイライラする
- 親に勉強をしろと言われてイライラする
これらのことは、全て自分の思い通りにいかないからイライラしていますよね。人のイライラとは、全て自分の思い通りにいかないことがある時に発生します。
親に勉強しろと言われてイライラする場合も、親に勉強しろといちいち言われたくないという思いがあるのにも関わらず、親が勉強しろと言ってくる、つまり自分の思い通りになっていないからイライラが発生するのです。
自分がイライラしていると感じたら、何が思い通りに行っていないのかを考えてみて下さい。
もしその思い通りにいかないことが、自分ではどうしようもすることができない場合、仕方がないなと割り切ることができます。
仕方がないなと思うことができれば心が楽になり、イライラからくるストレスも減らすことができます。
相手がイライラしている場合も、この人は何が思い通りにいかなくてイライラしているんだろうと考えてみて下さい。これまで分からなかったことも、分かるようになるかもしれません。
まとめ
LINE、SNS、メールといったコミュニケーションツールの利用は避けては通れず、特に学生は頻繁に利用すると思います。ちょっとしたことで喧嘩などにならないように、言葉の表現に気を付けると良いと思います。
こういう表現が勘違いされる可能性があると知っておくだけでもトラブルを回避できる可能性が高まります。
一人一人が意識することで社会全体からトラブルを減少させることができます。
コミュニケーションツールはより良く使っていきましょう。